第62話 再会

 〜〜〜作者より

 良い子の皆様は、これよりマニアなお話しになりますので、ご退場願います!

 この作品には、タグに寝取られとかあります。

 また、暴力、性描写などのチェックがある作品です。

 この作品は、いつ、そのような表現をするかもしれないので、予め、そういうタグやチェックがあるのをご了解の上、お読みください。

 いつも、こうした説明を付けるのも大変なので、そこのところを鑑みて、よろしくお願いします!!

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 あっ!!!

 ダルジは、サーヤを抱き寄せると、熱いキスを交わした。

 長いキスだった。

 もちろん、これは大人キスだ!!


 なぜ?

 どうして?

 えっ?

 オレの目、どうかしたのか?


 オレは、立ち止まり、彼らを黙って見つめるしかなかった。

 まだ距離はあるのだが、アイツ等にはわからないだろうが・・・・いや、なにかの間違いだ・・・・王都でも間違いだった・・・・これは、間違い・・・まちがい・・マチガイ・・・絶対ちがう!ちがう!ちがう!ちがう!!!



 そう思うと、オレは、走った・・・よろけながらも、走った。


 そして、彼等の目の前に立った。


 ト「がえっで・・ぎだ」

 あれっ?やべえ、やっぱ、アレだよ。聖女達と別れてここまで来るまでにリハビリやりすぎちまった。それと、ここまで走ってきて緊張して声が掠れて、ジジイみたいな声になってる!


 ダルジ「誰だ、お前?帝国のヤバイ兵隊崩れか?」

 サーヤ「そう言えば、聞いた事があるわ。略奪、横領、殺人もいとわないって」

 ダ「ヤバイじゃねーかよ、コイツ?」

 サ「そうね。片手と片目だし、多分、軍で使い物にならなくなって、兵隊崩れになったんじゃないかしら」


 オレは、改めて自分の今の姿を考えてみたら、一年以上会えなかったので、背は高く伸び、髪の毛も、ここのところの遠征で伸ばし放題で、ちょっと一部前髪ちょんまげ風?にくくっている。聖女たちが可愛いとか言いやがって、やったことだ。

 左腕はなく、左眼には黒い眼帯をして、長い髪が少しかかるようにしている。

 そりゃー、あの頃とは感じが全く変わってしまったけど、オシャレじゃね?って思っていたんだが、今はそれがアダになったようだ。


 ト「オデ、ドーヤだ、がえっで」

 ダ「何語だ?帝国のお尋ね者じゃね?あっち行け、お前!」

 ダルジが、オレを押す。


 オレは、つい、押し返したら、ダルジがこけてしまった。

 相変わらず、弱っち―ヤツ。

 そして、口だけのヤツ。


 ダ「あっ!イッてーーー!!お尻が二つに割れたよ~~。サーヤ、助けて。コイツは凶暴だ。村の者が危ない!」

 サ「いつも村のことを考えているって素敵よ。コイツは私に任せて。、赤ちゃんを」


 ダ「コイツ、今、笑ったぞ!何人も、他人ひとを殺しているヤツだぜ!サーヤ、殺っちゃって!いつものように、甚振いたぶりながら殺そうぜ!ヘッヘッヘッヘ、楽に死ねると思うなよ!こっちは、天下の剣聖様だぜ!ゲヘヘヘ、コイツを甚振いたぶりながら、気持ちいい事しような!オレの可愛いサーヤ!」

 そう言うと、サーヤのムネを揉み回す。


 サ「あん、もう、ヤダ!やらしいんだから!そういう所も大好き!えへへへ。さーて、コイツ、どうして、っちゃおーかな?に手を出したバツだからね!ゆっくり、惨めに後悔させてやるんだから!」


 ト「おいっ!まっで・・」


 サーヤは、その辺にあった棒切れを掴むと、オレにすかさず、打ち込んできた。


 剣筋は、鋭く、オレの頬を掠める。

 今は、聖剣はない。

 でも、勇者として、今まで培ったスキルがある。


 でも、サーヤは剣聖だ。

 本気を出されたらヤバイ事になる。

 でも、まさか、いきなり命のやり取りなんか、なるわけ無いだろう?

 コイツ等、今の冗談だよな。

 でも、ダルジはともかく、サーヤがこんな事言うなんて?

 しかも、今までも甚振ったりとかして人を殺しているのか?


 いやいや、いくら何でもないよな。


 サ「コイツ、なかなかやるようね。アレを持ってきて、!」


 さっきから、あなた、あなたって・・それに、愛しいダルジだとか聞こえたけど・・・えっ?・・まさか?・・その赤ちゃんは?


 ト「ま、まで!ばなじをぎいで、おばっ!」

 サーヤが木刀で打ち込んできた!


 あぶねーーー!!なくなった左腕の袖がバッサリと斬られた。


 なんだ、これ?


 コイツ等、オカシイぞ!

 やっぱ、オカシイ!

 木刀とはいえ、剣聖の振るう木刀は凶器だ。

 サーヤ、オマエ?


 流石は剣聖。

 剣速が速い。

 でも・・・・・。


 サ「これもけるって言うの?いいわ、楽しくなってきたわね。ちょっと、本気出そうかな(笑)」

 ト「待て!オレ、うばっ!!」


 速い!

 サーヤの木刀がオレの脇腹をエグる。

 オートガードと対物シールドで緩和されたとはいえ、痛い。


 ト「いったー、待てって!」


 やっと、言えた。

 ちょっとだけだけど。


 サ「せいっ!」

 今度は、連撃!

 下段に構え、斜め下から斬り上げたと見せてからの斜め上からの斬り下ろし。

 踏み込みも速く、鋭い。

 オレは、またしても、木刀の餌食となり、うずくまるる。


 しかし、サーヤって、ちゃんと確かめもせずに殺そうとするヤツだったのか?


 こいつ、変わってしまったのか?

 あんなダルジに言われただけで、・・・・。


 オレも、何か棒を?

 いや、ここは・・・・・。


 オレには、今、聖剣がない。

 ないのだが・・・・・。


 サ「あんた、まだ倒れないんだ(笑)。うふふふ、いいわあ、強い男って好きよ!」

 ダ「サーヤ、僕は?」

 サ「あん、もちろん大好きよ!でも、今は黙ってて!コイツ、まだやれるみたいだから。わかったわね、あなた?」

 ダ「わかった、ごめんよ、邪魔して」


 コイツ等がごちゃごちゃ言っている間に、オレは魔力を練り、イメージを作り上げていた。



 サ「さあ、もっと楽しませてよね!これなら、どうお?」


 瞬歩だ!

 剣聖の最高のスキル!


 ト「!!ごはっ!あががが・・・」

 やっぱ、本物の瞬歩は、スゲーな。

 オレは、左肩を打ち叩かれ、倒れる。


 サ「うふふふふ、もうお終いなの?オラッ!」

 オレの腹は、足で蹴り上げられた。

 ト「ぐはっ!」


 サーヤの顔は、頬を赤らめ、醜く歪んでいた。


 コイツは、オレの知ってるサーヤじゃない?!


 なんだ、コイツ?

 サーヤの姿をした何か?

 あるいは、何かに洗脳されたか、そういう魔法で、人格が変わってしまったのか?


 でも、魔力を見てもわからない。

 せめて、聖剣さえあれば!


 サ「あら、どうしたの?これで終わり?えへへへへ、でも、これからよ、オラ、どうしたの?もっと、してほしいの?仕方がないわね、くくくくく、オラ、オラ、オラー!!」

 オレは、顔や腹を何度か蹴られ、挙げ句にいつのまにか来たダルジには顔を踏んづけられていた。


 オレの眼帯は、飛び散り、舌と唇を切って、口の中が血だらけになった。


 ダ「ゲヘヘヘへ、なんだ、眼帯して片腕って、ビビったけど、バカみたいに大したことねーな。ほらほら!」

 オレの顔を更にグリグリと地面に押し付けてくる。


 サ「ほんとにね、もう殺っちゃおーか?うふふふふふ、ほれ!」

 ト「ウガーーーー!!」

 コイツ、オレの大切なとこを!

 蹴りやがったな!


 サ「あはははははは、コイツの声、聞いた、ダルジ?」

 ダ「ゲヘヘヘへ、ああ、良い声で鳴くなぁ〜。オマエも、良い声、出させてやるぜ!」

 サ「あああっ、あん、もっとして、あんあん」

 ダルジは、サーヤの身体をいじくる。


 そして、今度は、コイツ等、オレを足蹴に。

 ダ「ゲヘヘヘへ、オラー!!」

 サ「オラオラオラー!!あはははははは」



 ダルジは、前からクズだったが、サーヤ、お前もそんなダルジを愛するだけあって、心までクズに成り下がったのか?


 オレ、サーヤの、昔のサーヤのこと、ずっとずっと、好きだった・・・なのに、なんで?・・・どうしちまったんだよ!!


 サ「コイツ、しつこいよね。じゃあさあ、これでどうお?死ねよ、オラ!」

 サーヤは、またしても、オレの股に!!

 ト「うげっ!!あああぁああぁぁぁーーー」

 ダ「やっちゃったか、コレ?」

 サ「うふふふふ、気持ちいいんじゃない、痛くて(笑)」


 オレは、転げ回った。

 コイツ等の歪んだ笑い顔を見ながら・・・・。





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