第3話 黒歴史~絶対的な正義なんてない~

 ちなみに「黒歴史」の元ネタは、某ロボットアニメからって知ってる?ロリちゃん。

「…知ってる。なぜか、あたし…アニメの知識は豊富にある。…あっ!…このエクレア美味しい。クリームが軽い」

 うんうん。ロリちゃんは、アニメ好き設定だからねー。

「ぜったい!設定をその場で考えてるでしょ?ちゃんとメモして、あたしのキャラをブレないようにしてよね~。あと、じろじろ見ないでよ。目つぶすよ」

 あ!メタ発言は禁止!暴力ダメ絶対!


 1話で黒歴史を語ると言っていたのに、2話では全然そんな話をしていなかったので、今日はしようかと思う。

「はい、どーぞ、もっもっ」

 なんだか、とても投げやりなロリちゃん。でも、エクレア頰張ってる姿、可愛い。許す。


(回想)


 あれは、私が10代の頃。

 私はアニメ・漫画の空想世界にどっぷり浸かっていた。

 主人公と仲間たちが織り成す物語に胸を打たれ、自分もそういう風になりたいと思っていた。

 私は若く、無限の可能性があると思っていた。

 世界は物語のように単純だと思っていた。

 悪があり、正義がある。

 自分は正義側に立ち、仲間達と悪を倒す。

 そんなストーリーを妄想しては、夢をみていた。

「実際はどうだったの?」

 うーん。現実は、物語みたいに単純じゃない。

 物語の悪と正義は、読者にわかりやすいように書いてるだけなんだよね。

 つまり、大げさに誇張して書いてる。

 リアルはさ、物語に出てくる真っ黒な悪なんてなくて、そして、真っ白な正義もない。

 あるのは、考えの違い。それによる対立。

 そして、空想みたいに話せばわかるあえるなんて、優しい話はほとんどない。

 10代の諸君らも体験したこあるんじゃない?

 

 ネットの炎上。

 あれってさ、炎上してる人が悪いのかな?

 たとえ、本当に全て相手が悪かったとしても、私達一般人ができるのはせいぜい注意ぐらいだよ。

 私達に裁く権利はなくて、必要以上の罵詈雑言は私刑と同じで、私刑は日本社会では許されない行為だ。

 罵詈雑言のSNSで、自殺しちゃった人もでちゃったしね。ネットは諸刃の剣。

「お、おじさん。この物語ってギャグでいくんじゃないの?」

 エクレアを食べるのをやめて、真剣な顔をしているロリちゃん。

 いや、ギャグで行こうと思ったけど、おじさんから10代に伝えたいことを考えたら、なんか真面目になってしまった。まぁ、実際、誹謗中傷してる中の人は、若い子ってより………いや、やめとこ。炎上しそ。

「不器用だな~~」

 次回、黒歴史の続きを話していくよ!

「もう終わるんだ。でも、今回、重いからね。ちょーどいいかも。それじゃあ次回もよろしくね~」

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