雪乃は雪女の血が半分入った、半妖の女の子。
そんな彼女は、最推しの女装専門コスプレイヤー、レンレンが活動を停止したことに心を痛めていました。
しかし、高校に入ったら同じクラスにいたのですよ。憧れのレイヤー、レンレンが!
大好きな人が同じクラスにいるなんてドキドキです。
ファンであることを隠して、クラスメイトとして接しますけど、ふとしたきっかけで仲良くなって。なんて素敵な青春を送るのですかこの子達は。
しかし、事はそう上手くはいきません。実はレンレンは悪い妖怪の天敵である祓い屋の一族だったのです。
と言うことは、正体がバレたら大ピンチってことじゃないですか! せっかく仲良くなれたのに、そんなのダメです!
半妖であること、ファンであることを隠しながら、愛しのレンレンとどんどん仲良くなっちゃってください。
読者はみんな、雪乃の応援をしていますよ。
美人で頭がよくて、まさに高嶺の花とも言える少女、雪乃。そんな彼女が高校受験に失敗したのは、神のごとく推している女装コスプレイヤー、レンレンが引退したことによるショックからでした。
そのショックは高校に入学してからも抜けることなく、すっかり萎れていた雪乃。しかし同じ学校、同じクラスに、そのレンレンがいたのです。
ずっと画面越しでしか見ることができなかった最推しが目の前にいるのですから、嬉しいのは当たり前。だけどファンであるからこそ、迷惑はかけたくないということで、何も告げることなくただのクラスメイトとして接することを決意します。
しかしこの二人、元コスプレイヤーとそのファンであること以外にも、大きな秘密があったのです。
実はレンレンは、妖怪を退治する祓い屋一存の跡取り。そして雪乃は、人間と雪女との間に生まれた半妖でした。
ふとしたことからレンレンの事情を知ってしまった雪乃は、自分が雪女であることも隠し通す決意をします。これで、隠し事が二つになりました。そうなるともうできるだけ彼には近づかない方がいいのかもしれませんが、そうはいかないのがファン心。むしろ陰ながら祓い屋としての彼を助けようとするのですが、それは決して楽な道ではありません。
果たして雪乃は、自らの秘密を守りつつレンレンの力になれるのか。そして万が一バレた時、二人の関係はどうなってしまうのか。
ハラハラドキドキの妖怪ファンタジーが始まります。