エタる
もはや解説不要なほどに市民権を得た言葉だとは思いますが、連載作品がある時を境に更新されなくなり、未完のまま放置される事です。
当然、私にも多々経験のある事ですが、後学のためにも何故エタると言う事が起こるのか考えてみます。
とりあえず思い付く“エタのきっかけ”を箇条書きで並べてみます。
なお「結末を考えないまま書いていたらエタった」等は正直挙げても仕方がないので除外します。
●前の更新から時間が空きすぎた
可能な限り、書き始めたら早々に完走まで突き抜けた方が良いと思います。
鉄は熱いうちに何とやらで、モチベーションには鮮度があります。
放置の期間が長ければ長いほど、再び書く目が無くなっていきます。
また、取りかかっている作品の古さに対し、自分の知識や経験がアップデートされてしまった結果、作品が稚拙なものに感じられてモチベーションが湧かなくなってしまう危険もあると思います。
●プロットが長過ぎる(もしくは、作者の得意な長さではない)
変則的なプロットである場合を除き、その作品で書きたい事の答えが出るのは終盤では無いでしょうか。
その、書きたい場面に辿り着くまでが長いと、途中で力尽きる事もあると思います。
決して中盤で手を抜いているわけでは無くても、やはり伏線などの前段階で悩みすぎると疲弊します。
個人的にやった対策としては、中盤でも書いていて楽しい事を散りばめる、あるいはいっそ「今、中盤だと思っている部分」をばっさり切り捨ててしまうか、と言った感じです。
ちなみに、私の場合、一話完結であるはずの「無血のヒーロー短編集」も半エタってますが、これも実は、現在思い付いたエピソードであれこれ悩むうちに、そこから進めなくなっている為です。
そして先に述べた「前の更新から時間が空きすぎた」とのダブルパンチで今に至ります。
と言うわけで、プロットが短くても詰まる可能性はあります。
この短編集も、先に思い付いたものを一旦捨ててしまうのも手かな、と思います。
●自作品に対する期待値が高すぎた
これで新人賞を取る! ランク上位に入る! 自費出版で売り出す!
と気合いを入れれば入れるほど、今現在の力量とのギャップを感じると危ない気がします。
私の場合ですが、ある程度肩の力を抜いた作品の方が出来が良く、完走も早かったように思えます。
他にもあるかも知れませんが、今のところ私の経験から言えるのはこの3つでしょうか。
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