第260話 幻影 🐎
日が昇る直前の農道の彼方を、見慣れないうしろ姿が歩いて行きます。🌄
向かって左側はシニアの農婦のようですが、ほぼ背丈の同じ右側はなに?
薄茶色の上下をまとった女性に見えないでもないのですが、ひどくゆったりとした歩き方は4本足の動物のものだし、ゆさゆさしているのは、どう見たって尻尾……。
仔馬? ロバ?
たしかめた~い!
胸を高鳴らせかけたとき、数十メートル前を行くふたりは、ついとビニールハウスのかげに入ってしまいました。大急ぎであとを追いかけましたが、巨大な白いビニールハウスは何棟も重なり合っていて、どこへどう消えたものか影も形も見えません。
いかに田園地帯とはいえ、メインの駅から10分ほどの地域で、いまどきあれほどの大型動物を飼っているかな? 寝起きでぼんやりしていた頭ゆえの幻影? 老眼?
いろいろクエスチョンまみれになって帰って来ました。(・´з`・)
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