第112話 木馬の友だち 🐎





 昼も夜もベランダの風雨にさらされた木馬は、ずっと孤独でした。

 子どもたちが大きくなってから、だれも遊んでくれないからです。


 初夏のある夜、キラ~ンと、空からなにかが舞い降りて来ました。

 

 ――こんばんは、木馬さん。そこに乗せてもらってもいい? ☆彡

 

 かあさん星から「朝までならいいよ」と言ってもらった星の子で……。


 ゆ~らり、ゆらり。

 星の子を背中にのせて遊ばせている木馬は、もうさびしくありません。

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