第31話 球技大会2
「おつかれー」
「うぃ」
じゃんかば
「口どうしたの?」
「切った」
「翼は小学生並みにケガするよね」
「ほっとけ」
「それで球技大会で人気出た?」
「男子からの人気はでた」
「可哀そうに……」
「バスケでよ……ブザービート決めたのに……そもそも応援がほとんどいなかったんだ……」
「むなしいね」
「そんで決勝まで行って、すごいでかいのに上手いテクニックゴリラタイプがいてな吹っ飛ばされて」
「口を切ったと。翼はスピード猿タイプだからテクニックゴリラさんには絶対勝てないもんね」
「さすがテクニックゴリラはテクニックゴリラを良く知ってらっしゃる」
「口……もうちょっと切っとく?」
「ごめんなさい」
「でもトモダチモテモテ作戦は失敗に終わっちゃたのね」
「うん」
「もうイベントないの?」
「春休みまで卒業式以外ないね」
「翼はこうして出会いの春を部活だけで終えるのであった」
「嫌だ―!!!!」
「じゃ、私もう着いたから」
「おう、じゃあね」
部活だって、一つの青春なのだ。そうだ。そうだよな? そうだと言ってくれ。
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