もしも

もしも あのとき あのひとが 私に振り向いてくれたら


もしも あのとき あのひとに私から告白していたら


もしも あのとき あの赤い橋を 渡らなかったら


もしも あのとき あの水色の砦から 出なかったら


今の私とは別の人生を歩んでいたでしょう 


もしも あのとき あのひととは別の手を握っていたら


もしも あのとき 子供の頃から続けていたことを選ばなかったら


もしも あのとき 月よりも太陽のほうがすきだったら


もしも あのとき 夜よりも朝のほうがすきだったら


私は 私には なっていなかったでしょう

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る