世の中には、霊的な何かが視える人と、視えない人がいるようです。視える人の能力が優れているのか。視えない人の感性が鈍っているのか。さまざまな意見があるかと思いますが諺に「知らぬが仏」という言葉があるように視えなくても良いものも、この世にはあるのではないでしょうか。
もしも、視えないはずのものが視えてしまったら…読みながら薄ら寒さを覚えました。でも、視えている人の視点はわくわくもしました!どんなものが視えたのか、ぜひ読んで頂きたいです。
作者は仕事で廃病院へ行くことになり、そこであるものを視てしまう――視えたのが一人ではなく複数というところが印象的です。
怪奇譚には、こんな形もあると思わせてもらえる作品。まさか、あの、、、最後まで読むとゾクリっとします。オススメです。