応援コメント

第16話 恋を、学ぶ。」への応援コメント

  • 「自分の小説のどこをどう直したらいいかみんなで意見交換してみよう」企画参加ありがとうございます。

    率直な感想を。


    あまり慣れ親しまないジャンルなのですが、するっと最後まで読めました。
    どうしてだろう、自分でも不思議だなと思い振り返って考えてみると、舞台設定が現代の大学で登場するのがごくごく普通の女子大生、そして扱うテーマは卒論と恋愛と、非常に地に足のついたテーマだからこそ読者に考えるための負荷がかからず、ストレスなくさらりと読めるのだろうなと。これはミステリーではなく日記なのだと捉えたらすんなりと読めました。

    この作品の面白さのキモは主人公のキャラクター性が全てであり、あけすけに好き嫌い念を示し、気持ち悪いものは気持ち悪いといい、分からん事には悩むという人物像に親近感がわくのだと思います
    だからこそ、合わない人にはとことん合わないし、そういう読者層はもうどうしようもないと切り捨てるしかない話でもあるかと。

    つっこみどころとして、序盤のあたりで「大和撫子を自称してるけど客観的にはどうなんだろう」と思いましたが、作者が主人公というキャラの個性をつかむための試行錯誤の過程での迷走かなあと感じています。
    次に、一般的なミステリーとは違うので、ミステリーを求めた読者がタグを頼りに読んでみたら肩透かしをしてしまう可能性があると思います。
    三つ目、近年の臨床心理学では「独りよがりではない客観的な証拠」が重視される傾向にあり、その証拠として論文には「統計的な解析」が必須となる場合が多いです。※臨床心理士の試験だと統計科目が必須。
    「私はこう感じた」でも大学論文レベルでならお目こぼしを貰えるかもですが、学術論文で読書感想文を通すのは相当厳しいので、教官役にはそういう視点があった方がリアリティが出ます。


    とはいえそのあたりの学問の厳密さや客観性あれこれは、主人公の主観視点の感性を楽しむ物語に無理くり取り入れようとするとあまり面白くなくなるのではないかなとも感じました。

    この作品を面白くするとしたら、主人公の成長をどうするか、現状の性格から調査を通してどのような人間的成長を成し遂げるかにかかっていると思います。
    以上です

    作者からの返信

    鶴屋様

    お忙しい中拙作を読んでいただき、誠にありがとうございます。
    また、すごく丁寧な感想をいただいたことも嬉しく思っています。
    この感想を書くのに読み込みはどれくらいかかるのだろうか……と考えると、感謝してもしきれません。

    以下、つっこみいただいたところに関してのコメントです。

    1.確かに迷走しておりました。客観的に見たら大和撫子ではありませんね。広く「日本人、女子」であることが言いたかったのですが、言葉選びはもっと慎重になろうと思います。

    2.おっしゃる通りです。一応、「日常の謎」をタグ付けしているので、ミステリー界隈に詳しい方なら好き除けできるかな、とは思っております。ミステリー初心者の方には大変申し訳なく思っております。

    3.心理学お詳しいのですね。私は基礎心理学系の出身なので、臨床心理と言ったら未だにフロイトとかやっているのかと思っていました。でも確かに統計科目は必須だったな、と思い返してみたり。名木橋のキャラ(オレサマ系統)の描写がイマイチ苦手で、そういう苦手克服のための本作でもあったので、名木橋のキャラクター像がぶれぶれなのは本当に申し訳ない限りです。一応、今後も続きますので、客観的視点を加えられるよう努めてみます。

    重ねまして、丁寧な感想、応援、誠にありがとうございます。
    鶴屋様の作品も、何分専門外ですので素人意見が多いかと思いますが、読んで感想を書かせてもらえれば、と思っていますので、その際はよろしくお願いします。
    以上です。