まだまだあるぞ、未公開シーン!
【他の候補】
続きまして、イチャつきカップルが楽しく食事をしているシーンの未公開映像を紹介。
自分で作ったしょうが焼きを美味しそうに食べる芽衣ちゃんが、こんなことを枢に質問します。
「ねえ、今日はしょうが焼きを作ったけど、他にも候補として挙がった料理ってあったの?」
「あったね。いっぱいあった。色々考えた末にしょうが焼きになったけど、そういう部分も含めてスタッフさんたちと打ち合わせを重ねたよ」
「そうなんだ! ちなみに、どんな料理が候補としてあったの?」
「まずはうどんかな? つゆはめんつゆでどうにかなるし、ネギと鶏肉を切って、炒めて、煮て……ってだけで鴨南蛮うどんが作れるし、簡単かつ主食になって肉と野菜が取れるっていう点で優秀だから」
「うわぁ……! 聞いてるだけで美味しそう! なんでボツにしちゃったの?」
「今は夏だしね。この暑い時期に熱いうどんの作り方を教えても、食べようとは思わないでしょ? それに、芽衣ちゃんは普段からカップラーメンばっかり食べてるんだから、麺類以外の物を食べてもらいたいと思ったんだ」
「なるほど、色々と考えてくれてるんだね……」
こういう話を聞くと思うんだけど、やっぱり配信とか番組って本番よりもその前の企画とか準備の方が大事よね。
初心者に料理を教える番組とか、そういう部分が本当に大変だと思うし……お疲れ様です!
「でもうどん、美味しそうだね! もうちょっとしたら秋になって寒くなってくるし、なんだか食べたくなってきちゃったかも」
「あはは、じゃあ今度、作り方を教えるよ。本当に簡単だし、材料費も滅茶苦茶安く済むから、覚えておいて損はないと思う」
「やったぁ! ありがとう、枢くん! 楽しみにしてるね!」
……あれ? なんか今、さり気なくお家デートの約束してなかった?
デートという本番に対する約束という名の準備があっさりし過ぎてない? っていうか、こいつら本当に仲がいいな……。
【未公開レシピ、公開!】
はいは~い! ここで今回の放送を観てくれてるみんなに、『くるるんキッチン』スタッフ一同からプレゼント!
第二回放送で枢がリア様に作ったガーリックトーストのレシピをこっそり公開しちゃいま~す!
・材料
フランスパン(他のパンでも可!)
有塩バター
オリーブオイル
にんにく
ドライパセリ
作り方はとっても簡単! まずは耐熱容器にバターとオリーブオイルを入れて、レンジでチン!
溶かしたバターとオリーブオイルをしっかり混ぜていきましょう!(バターとオリーブオイルは同じ量を入れるといいよ!)
続いて、この中にすりおろしたにんにくも投入! こちらもよ~く混ぜたら、料理はほぼ完成!
カットしたフランスパンにこのオイルをしっかり塗って、こんがり焼けるまでオーブンでブン!
……勢いで言ったけど、オーブンで温める時って何て表現すればいいと思う? 博識なみんな、コメント欄で教えて!
カリッカリに焼き上がったら、最後にドライパセリを振って、ガーリックトーストの出来上がり!
ああ~、マジでいい匂い。ワイン欲しくなるわ、ワイン。
ええっ!? ここに明太子を足して焼くともっと美味しく仕上がるだって!? あっ、あっ、あっ!? それはちょっと反則でしょ~!
……はっ!? ダメだ、ダメダメ! お前は今、禁酒してるんだろうが! あの炎上を忘れるな、私!
マジで黒羊さん来るって! 次こそは容赦なくボコられるから、身の振り方を考えろって!!
【面倒見◎】
お次はたった今紹介したばかりのレシピに関する未公開シーン。
第一回の収録を終え、スタッフさんたちと片付けをした後でガーリックトーストの下ごしらえをしている枢の姿をカメラが捉えた!
「枢くん、何やってるの?」
「ああ、すいません。リア様用に追加で摘まめる物を用意しておこうかなって。あの子、大食いなんでパスタ一人前じゃあ絶対足りないでしょうから」
スタッフさんたち曰く、枢の手際は滅茶苦茶良かったみたいです。
話しながら手を止めずにガーリックトーストの用意をしてたらしくて、本当に手馴れてるんだなってことが伝わってきたみたいだよ。
「そこまでしてあげるんだ? やっぱ、年下だから甘やかしたくなるの?」
「それもあるんですけど……リア様、地元の問題であんまりこっちに来られないじゃないですか。折角こうして公式の番組でご一緒できるんだから、少しでも楽しかったって思ってほしいんですよね」
なんだ、この聖人? 普段、私のことをバチボコにぶっ叩く野郎は何処に消えた?
っていうか私と他のメンバーとで態度が全然違くない? アイドル差別反対! ぶー、ぶー!
「星野社長も言ってましたけど、蛇道さんって面倒見いいですよね。そりゃあ、みんなからママ扱いされるわけですよ」
「あはは、女性ばっかりのVtuber事務所なのに、男の俺が母親扱いされるってのも妙な話ですけどね」
「枢くん並の包容力と大人っぽさを持ってる子があんまりいないからね。仕方ないっちゃ仕方ないんじゃないかな」
「包容力と大人っぽさって、俺も持ってないと思うけどなぁ……?」
「持ってるって! 少なくとも二期生の中ではNo.1だよ!」
「う~ん……まあ、年上の二人が子供っぽいっていうのはありますけどね。たら姉は無邪気な子供で、愛鈴はガキっぽい感じがします」
「ああ~……!!」
おいスタッフ、ああ~……!! ってなんだ? 何を納得してやがるんだ?
っていうか枢! てめえ、私がガキっぽいってなんだ!? 私のどこを見てそんなことをほざきやがった!?
胸か!? 乳か!? おっぱいか!? 貧乳はガキだって言いたいのか、てめえは!?
確かに私は二期生で最小だけどな、お前の嫁だって似たようなもんだろうが! 私をガキ扱いするってことは、お前、芽衣ちゃんもガキだって言ってることになって――
……え? 後ろ? なになに? なんかあっ……ひいっ!?
いや、違うんです。これは言葉の綾というか、決して本心から思って出た言葉ではないというか……だ、だから、お許しをっ! 慈悲を、慈悲をください~っ! ひええええええっ!! お助け~~っ!!
※愛鈴は只今黒羊芽衣さんからの折檻を受けている最中です。愚かな彼女の悲鳴を聞きながら、暫しお待ちください。
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