#15 2人の世界 / 残された者達
「・・・んっ!・・・」
誰かにキスをされて目が覚める。
誰かと言っても心当たりは1人しかいないが・・・
目を開けると僕の婚約者が僕の顔を覗いていた。
「おはようございます、結人さん。目が覚めましたか?」
「う、うん。おはよう、咲夜」
「どうですか?この起こし方は♡ドキドキしませんか?♡」
「う、うん。とっても・・・」
昨日、あんな事があったのだ。まともに目を合わせる事が出来ず、思わず視線を逸らす。
結局、覚えているだけでも4戦ぐらい戦ったと思う。
そしてそのまま寝落ちしたみたいだ・・・
「昨日はその・・・最初は少し痛かったのですが、結人さんが優しくしてくれて気持ち良かったです♡」
「僕もその・・・気持ち良かった・・・」
一方の咲夜は結人の手を優しく握りながら、感想を述べた。
彼女の温もりを感じる。
思わずドキッとしてしまった。
「あの・・・結人さん・・・」
「どうしたの?」
咲夜はさらに顔を赤らめて優しい声で提案してきた。
「もう一戦しませんか?♡」
「うん、いいよ、咲夜。」
そして、再びキスをして昨日の続きをした。
今度は昨日よりも激しく
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あとがき
本当はシーンも書きたかったのですが、色々と問題がありそうな上、文字数がとんでもない事になりそうなので断念しました・・・
期待していた人すまん・・・
この後は少しスペースが余ったのでおまけを足しておきました。
それでは、どうぞ!
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「行っちゃったね・・・」
「なんだか、急に静かになったな。そろそろ到着した頃かな・・・」
新婚夫婦を、夜の旅へと送ったあと、残った者達はとても暇だった。
「それで、姉はどうしてあの二人に伝えなかったの?10条の事を。」
琴音は茜がどうして事実を伝えなかったのかを尋ねた。
「それは・・・羨ましかったから・・・。結君と咲夜ちゃんに先を越されて私だけ置いていかれるのが嫌だったから・・・。私、他の古参家からは『無能』って呼ばれているし、普段顔を隠しているから男友達いないし、学校行ったことないから出会いとかないし、そもそも結君ぐらいしか相手いないし、肝心の結君は咲夜ちゃんに夢中だし・・・」
「「「・・・」」」
茜の自虐が、始まる。
そこで話題を変えるため真人がある提案をした。
「あの二人が本番までヤるかどうかかけよーぜ?俺はヤるに100万ドル」
「私も咲夜ちゃんが結人君を仕留めるに100万ドル♪」
「私も最後までするに100万ドルかな〜」
「私も咲夜さんが結人君を襲うに1000万ドルかけます。」
「私も前者にかけます。お金そんなに持っていませんが・・・」
「大きく出たな、なら俺は結人が押し倒すに追加で100万ドルだな。」
「私はヤらないにかけよう。私が負けたら全員分払ってやろう。私の咲夜ならこうするさ。」
真人、エリーナ、茜、琴音、ヨルヒィアは前者にかける。
一方、優夜は後者にかけた。
それぞれ自信満々だ。
「ねえ、お父さん。どうやって調べるの?」
「決まってんだろ?今から覗きにいくんだよ。」
「流石お父さん、わかってる〜」
「ダメですよ、2人とも!本人達から報告してもらうまで待ちましょう。」
「「はーい・・・」」
鶴の一声によって真人の計画は阻止され、結人の疑念は空振りに終わった。
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元々この流れは"血の掟"のくだりの時なら想定していたのですが、思ったよりも早く書くことになりました。
明後日はお休みさせて下さい!
次話投稿は6月30日です!新作の方は更新します!
読んでいただいてありがとうございます!
良かった星を下さい。
作者が喜びます。
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