第33話 答え
次の日俺は夕方に2人を告白してくれた場所に呼んだ。なんで夕方かって?それは夕日があった方がロマンチックだからさ。
「あ、康介」
「康介」
紅葉と七海はどうやら一緒に来たらしい。
「2人ともごめんね、呼び出して」
「全然いいよ。私は昨日から待ちきれなかったから」
「ほんとに待ちくたびれたわ」
「ごめん、今まで迷ってたんだ。俺なんかが2人に好意を寄せてもらってるなんて信じられなくて2人を振るつもりだったんだけど、最近やっぱり2人といたいって思ってきちゃって。だから今告白の返事をさせて頂きたいと思います」
俺は決心した顔で迷いのない顔でそういった。一方紅葉と七海は少し目を伏せて自信なさげにしていた。
「えっと、俺は紅葉と七海2人ともと付き合いたいです。クソみたいな発言なのはわかってるけどお願いします。俺と付き合ってください」
俺は一世一代の告白をした。俺が出した答えは2人と付き合うだった。俺にはどっちか1人を選ぶなんて出来なかったからだ。それに2人のことが大好きだから。
「え?ほんと?」
「ちょっと思ってたのと違うけど」
紅葉は少し涙目で七海はちょっと呆れていたのかな?そんな感じがした。
『これからお願いします』
2人は声を揃えて俺に言ってきた。
「はは、良かったー」
俺は一気に緊張が解けた。昨日から心臓がバクバクしすぎてやばかった。
「まさか2人とはね」
「康介はどっちかなんて選べないわよね?」
「面目ない」
「でも選ばれてよかったわ」
「私も」
2人は少し泣いていた。
「ふふ、よかったわ」
「七海さん泣いてるよ」
「紅葉こそ」
こうして俺と2人は付き合い始めた。
「ねぇ、せっかくだし記念写真撮ろうよ」
「いいわね」
少し恥ずかしいな。俺がそんなことを思っていると。
「ほら、康介もはやく入って」
「わかったよ」
「じゃあいくよー。はい、チーズ」
「パシャ」
沈みかけの夕日をバックに3人で写真を撮った。その写真は今まで撮った写真の中で1番綺麗だった。
「じゃあ今日は帰りましょうか」
「そうね」
こうして俺たちは無事付き合うことが出来た。2股だけど。
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