151.レベル130

「くぁー! 今日もたくさん倒したわね!」


「そうですね、アヤネさん。でも、もう少しおしとやかにしたほうが」


「いるのはフートだけなんだから良いじゃない、ねぇ?」


「知らんよ。とりあえず、リオンが風呂から上がって……来たみたいだから早く風呂に行ってこい」


「はーい。それじゃあね」


 体についた砂を落とすために風呂に入っていたリオンと入れ替わりにアヤネがお風呂場に入っていく。

 上がってきたリオンは……ほっかほかで上機嫌になってるな。


「いやー、この2週間、本当によく頑張ってくれましたにゃぁ」


「そういうのはアヤネがいるときに言うと喜ぶぞ?」


「まあ、総括は後でするにゃ。今日のソウル獲得量はどれくらいだにゃ?」


「えーと、2,500万ほどです」


「さすがですなぁ。吾輩たちがここで稼いでいたときは一日1,500万稼げれば良い方だったにゃ」


「テラとゼファーも頑張ってくれてるからな」


「ですにゃぁ。でも、あれだけ砂まみれになったはずなのに、汚れていないのはずるいにゃ」


「種族特性みたいなものらしいから諦めてくれ、それで……」


「お風呂上がったわよー、次はミキとフート、一緒にはいる?」


「ミキ、お先にどうぞ」


「……はい、行ってきます」


「夫婦なんだから一緒にお風呂ぐらいなら入ってあげなさいよ。意気地なし」


「それとこれとは話が別だ」


 その後も当たり障りのない話をして、俺がお風呂に入り晩ご飯の時間に。

 今日もおいしいご飯を食べていて、ふと気になることに気がついた。


「……そういえば、冒険者崩れどもはどうなったんだ?」


「先週、砦まで戻って聞いてきた限りでは新しい情報はないそうだにゃ」


「ふうん。邪魔さえしてこなければいいか」


「ですにゃ」


「フート、それフラグよ」


「でも、これから私たちが戦う相手を考ると、邪魔をされたら譲ってあげれば良いんです。魔物の餌食になりますから」


「……それもそうね」


「さて、お三方。ソウルは十分にたまってるにゃ?」


「ああ、もちろん。」


「それではレベルアップにゃ!! 目指せレベル130にゃ!!」


「……レベル130だったら昨日のうちになってるわよ?」


「にゃぁ?」


「ごめんなさい。ソウルがたまっていたので、上げた方がいいかなと」


「フート殿?」


「俺もすでに上げてるなぁ。なるべく早く上げた方がよさそうだったから」


「……それを先に言って欲しかったにゃ」


「まぁまぁ、ほしいスキルができたときの貯金だと思って」


「私の場合は新しいスキルができたからそれを覚えるのに結構使ったわ」


「ほう、どんなスキルですかな?」


「1つめは【オーラプロテクト】よ。自分も含め、全周囲を覆うオーラの盾を形成できるの。対魔法・弓矢用ね」


「それは便利ですにゃ。特にHPが低いフート殿にとっては」


「だな。もう1つは?」


「【縛鎖の檻】って言うスキルみたい。私に対するヘイトを極限まで上昇させて、効果時間中に他の仲間に攻撃しようとすると、勝手に大ダメージを受けるらしいわ」


「それはそれで便利なスキルですにゃ。モンスターはヘイトがよく飛びますからにゃ」


「俺も新しいスキルを覚えたな」


「ほう、どんなスキルですかにゃ」


「【精霊集中力上昇】ってスキルだ。魔法のクールタイムが短くなるらしい」


「……それはまた」


「代わりに、2,000万ソウル使ったけどな」


「当然でしょうにゃぁ」


「2人ともうらやましいなぁ。私は特に有効なスキルが増えてないんですよね」


「なにか増えたスキルはあるのかにゃ?」


「【爆砕拳】ってスキルが出たんですよ。ただこれって、自分もダメージを受けるみたいで……」


「それは難しいですにゃぁ」


「なので保留です」


「ですにゃ。ちなみに、皆さんのステータスはどれくらいになりましたかにゃ?」


「ステータスかちょっと待ってくれ」


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 名前:フート

 種族:ハイエルフ


 Lv:130

 HP: 25992(3249)

 MP:143392(17924)


 筋力 : 7890(789)

 体力 :12300(1230)

 素早さ:29870(2987)

 賢さ :39780(3978)

 器用さ:47640(4764)

 魔力 :69730(6973)

 幸運 : 510 (255)


武技スキル:

【護身術レベル4】


魔法スキル:

【火精霊魔法レベル7】、【水精霊魔法レベル7】、【風精霊魔法レベル7】、【土精霊魔法レベル7】、【雷精霊魔法レベル8】、【生活魔法】、【回復魔法レベル7】、【支援魔法レベル5】


生活スキル:

【気配察知レベル5】、【アイテムボックスレベル7】、【テイムレベル6】


特殊スキル:

【ソウルパーチャス】、【鑑定+】、【真異世界言語】、【ハウスレベル5】、【ソウル取得量1.5倍】、【身体強化+レベル7】、【筋力上昇レベル+5】、【体力上昇レベル5+】、【素早さ上昇レベル+5】、【賢さ上昇レベル+5】、【器用さ上昇+レベル5】、【魔力上昇+レベル5】、【運気上昇レベル5】、【魔法発動高速化5】、【魔力回復速度増加レベル5】、【魔法威力安定レベル5】、【最大HP上昇++レベル5】、【最大MP上昇++レベル5】、【気配察知レベル+5】、【ヘイト減少レベル5】、【環境耐性レベル5】、【獄炎の盾】、【氷獄の盾】、【魔力集中】、【魔力拡散】、【灯火の幻影】、【精霊集中力上昇】、【パーティ内ソウルシステム共有化】、【神器解放】

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 名前:アヤネ

 種族:獣人(犬獣人)


 Lv:130

 HP:(233616)116808(14601)

 MP: 2546


 筋力 :27650(3465)

 体力 :46760(5568)

 素早さ:25670(2567)

 賢さ : 2440(976)

 器用さ:12780(1278)

 魔力 : 1963(785)

 幸運 : 110

 

特殊スキル:

【鑑定+】、【ソウル取得量1.5倍】、【身体強化レベル+7】、【筋力上昇レベル+5】、【体力上昇レベル5+】、【素早さ上昇レベル+5】、【器用さ上昇+レベル5】、【運気上昇レベル5】、【堅守】、【剛陣の盾】、【消炎の盾】、【無水の盾】、【灼熱の守り】、【氷河の守り】、【物理ダメージ軽減レベル5】、【魔法ダメージ軽減レベル5】、【最大HP上昇++レベル5】、【ヘイト上昇レベル5】、【オーラプロテクト】、【縛鎖の檻】、【神器解放】

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 名前:ミキ

 種族:獣人(虎獣人)


 Lv:130

 HP:99424(12428)

 MP:43944(5493)


 筋力 :50340(5034)

 体力 :36970(3697)

 素早さ:41890(4189)

 賢さ :26790(2679)

 器用さ:30870(3087)

 魔力 :12030(1203)

 幸運 : 330(165)

特殊スキル:

【鑑定+】、【ソウル取得量1.5倍】、【身体強化レベル+7】、【筋力上昇レベル+5】、【体力上昇レベル+5】、【素早さ上昇レベル+5】、【賢さ上昇レベル+5】、【器用さ上昇+レベル5】、【魔力上昇+レベル5】、【運気上昇レベル5】、【瞬撃】、【閃撃】、【武撃砕】、【灼熱拳】、【水氷拳】、【爆水打】、【物理ダメージ軽減レベル5】、【魔法ダメージ軽減レベル5】、【最大HP上昇++レベル5】、【最大MP上昇++レベル5】、【ヘイト減少レベル5】、【神器解放】

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「……ステータスの暴力ですにゃ。出会った頃の吾輩と同等程度ですにゃ」


「それって、強化後のステータスか?」


「強化前のステータスもほとんど一緒にゃ。赤の明星はやっぱり強いにゃ」


「それでも勝てないモンスターって何なんだろうな?」


「それは永遠の謎なんですにゃ。学者も研究していますがにゃ……」


「わからない事はおいておきましょう」


「それもそうだにゃ。明日以降はモンスター狙いで行動するから覚悟しておくにゃ!」


 ついに礫岩の荒野のモンスターとご対面か。

 さて、どんなモンスターが待っているんだろうな?

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