79.1日目強化

前にTwitterに貼ったExcel表との本文の齟齬がかなり出ていますが修正前はこんな感じでした(つまり大幅に取得経験値を増やした)。

さすがにストーリーを書き直す余裕まではなかったのでこのままで行きます。

※最後のステータスでレベル33のときの魔力が計算ミスしていたので直しました。

現在の値が正常な計算倍率(約2.7倍)をかけた値になります。

**********


 結局リフォームは各個人が各々の趣味で行うことになった。

 我が部屋ではクローゼットとタンスが2棹、それからキングサイズ以上のベッドだ。


「……なんでこんな3人以上でも寝られそうなベッドが必要になるんだ?」

「すぐにわかりますよ、フートさん」


 というわけでリフォーム完了。

 リフォームに使ったソウルは12,000ソウルだった。

 最近、台所周りを任せっきりだし、こういうところは俺が出さないとね。


 寝室の準備も整ったら再びリビングへ集合だ。

 今回は俺たちが一番遅かった。


「お疲れー。いい家具は選べた?」


「はい、もちろん! でも、一番奥の角部屋をもらって良かったんですか?」


「いーのいーの。それよりもリオン、アンタはずいぶん早かったみたいだけど?」


「吾輩の寝場所など、ベッドと服をしまうタンスがあれば十分にゃ」


「そういうものかしら。……まあ、いいわ。ここから先はお楽しみのレベル上げね!」


「今日一日でどれくらい強くなれたんでしょうか!」


「楽しみではあるな」


「その前にハウススキルのレベルアップや家具の設置に使ったことも忘れるにゃよ」


「はーい、それじゃあ私の稼ぎは……約8万ね!」


「私は……9万くらいですね! 多分、部屋の家具をフートさんが出してくれたおかげだと思います!」


「俺は……24万だな? なんでこんなに稼ぎが違うんだ?」


「確かにそれは不思議ですね。私たちにこっそり隠れて魔物退治しました?」


「いいやなにも? 全然理由が思いつかないな」


「あー、おそらくはハーピーの群れを壊滅させたことですにゃ」


「ハーピーの群れってゼファーがやったヤツか?」


「はいですにゃ。獣魔士はパートナーが入手したソウルも入手できるんですにゃ。その逆もありますが」


「つまり、今回はゼファーががっつりとハーピーの群れを倒してしまった結果、俺ひとりに大量のソウルが流れ込んできたと」


「そうだと思いますにゃ」


「うーん、そうなると俺ひとりが強くなるなら二匹に任せた方がいいけど、それだとミキたちが強くなれない、か」


「まあ、釣りだしができないときだけの緊急手段としておくにゃ」


「だな。あとはこの経験値の使い道だが……」


「私はレベルアップよ。取りたいスキルがあるけど、レベル不足なの」


「私もレベルアップですね。いまのところ、覚えられるスキルで面白そうなものはありませんし」


「俺もレベルアップにつぎ込むか。ほしいスキルの取得制限レベルが80なんだよな……」


「制限80とは聞いたことがありませんにゃ。スキル名を聞いても?」


「『雷精霊魔法レベル8』だ」


「レベル8魔法? そんな魔法、実在したにゃ? それとも新しく生まれたのかにゃ?」


「どちらにしても、まずはレベルをドーンと上げることにするよ」


「そうですにゃ、それがいいですにゃ」


 取得していた経験値を限界までレベルアップにつぎ込む。

 現在レベルはレベル50までたどり着くことができた。


「フート殿、レベルはいくつになりましたかにゃ?」


「レベル50だな」


「なるほどなるほど。フート殿は確か【最大HP上昇+レベル5】と【賢さ上昇レベル5】は取っておりませんでしたにゃ」


「ああ、取ってないな」


「でしたら、余裕があるときにこのふたつを覚えるとよいでしょうにゃ。この先は魔法士でも攻撃を受ける機会が増えますし、賢さが上がれば詠唱短縮とMP回復率の上昇効果があります故にゃ」


「それ、もっと早く教えてくれても良かったんじゃないか?」


「まあ、いまのレベルになったからこそ必要なのですにゃ」


 リオンには見事はぐらかされてしまったが、該当スキルに必要なソウルポイントはどちらも12,000。

 とってもじゃないが今日のソウルポイントでは足りないのである。

 これは、明日以降の課題かな……。

 さて、寝室に戻るとしよう。


「入るぞ、ミキ」

「はーい」


 一声かけてから部屋の中へと入る。

 まあ、昔ひどい目に遭ったからなのだが、それは割愛しよう。


「ミキはどれくらいのレベルになったんだ?」


「私ですか? 43ですね。アヤネさんも同じだって言ってましたよ。これくらいになるとレベルを1上げるのも結構つらくって……」


「そうか。確かに、俺も次のレベルまでは33,000らしいし、気合いを入れないとな」


「はい、がんばりましょう!」


「……気合いを入れたところで悪いが寝るか」


「そうですね、寝ましょうか。明日も朝早いですし」


 ベッドの上で大の字になって寝る俺にしがみつくミキ。

 テラとゼファーはそれぞれ自分の心地のいい場所を見つけて丸くなっている。

 ここだけを見ると平和だなぁ。


*******************


今回、リオンがスキルのレベルに依る取得制限について普通に話していますが、一般人にも当てはまることが研究でわかっているためです。

例えば魔法のレベル5以上を覚えるにはレベル35以上必要だとか。

それを無視ぶっちぎるのが赤の明星。


それから、今回の強化はレベルアップログ残っていたのでペタペタ貼っちゃいますね。

(物語進行途中でのレベルアップなどログを残さないときもある)

レベルアップ前のレベル33状態のログと合わせてどうぞ。


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 名前:フート

 種族:ハイエルフ


 Lv:33

 HP:489(245)

 MP:2426(803)


 筋力 :88(49)

 体力 :146(94)

 素早さ:187(124)

 賢さ :445(228)

 器用さ:311(160)

 魔力 :1278(476)

 幸運 :98


武技スキル:

【護身術レベル4】


魔法スキル:

【火精霊魔法レベル5】、【水精霊魔法レベル5】、【風精霊魔法レベル5】、【土精霊魔法レベル5】、【雷精霊魔法レベル7】、【生活魔法】、【回復魔法レベル7】、【支援魔法レベル5】


生活スキル:

【気配察知レベル5】、【アイテムボックスレベル7】、【テイムレベル6】


特殊スキル:

【ソウルパーチャス】、【鑑定+】、【真異世界言語】、【ハウスレベル1】、【ソウル取得量1.5倍】、【身体強化レベル7】、【魔力上昇レベル5】、【魔法発動高速化5】、【魔力回復速度増加レベル5】、【魔法威力安定レベル5】、【最大HP上昇レベル5】、【最大MP上昇+レベル5】、【パーティ内ソウルシステム共有化】、【神器解放】

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 名前:フート

 種族:ハイエルフ


 Lv:50

 HP:1266(634)

 MP:6890(1771)


 筋力 : 105(78)

 体力 : 402(278)

 素早さ: 485(343)

 賢さ : 678(413)

 器用さ: 403(256)

 魔力 :1877(679)

 幸運 : 107


武技スキル:

【護身術レベル4】


魔法スキル:

【火精霊魔法レベル5】、【水精霊魔法レベル5】、【風精霊魔法レベル5】、【土精霊魔法レベル5】、【雷精霊魔法レベル7】、【生活魔法】、【回復魔法レベル7】、【支援魔法レベル5】


生活スキル:

【気配察知レベル5】、【アイテムボックスレベル7】、【テイムレベル6】


特殊スキル:

【ソウルパーチャス】、【鑑定+】、【真異世界言語】、【ハウスレベル5】、【ソウル取得量1.5倍】、【身体強化レベル7】、【魔力上昇レベル5】、【魔法発動高速化5】、【魔力回復速度増加レベル5】、【魔法威力安定レベル5】、【最大HP上昇レベル5】、【最大MP上昇レベル5】、【最大MP上昇+レベル5】、【パーティ内ソウルシステム共有化】、【神器解放】

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レベリングによる基本ステ向上もバカにできないんですよ。

ちなみに括弧内がスキルによる強化を受けてない素の値。

括弧外がスキル補正を加えたステータスです。

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