第105話 大集合オンライン会議
「滝夜大丈夫?」んだけど」今読んだ!」んじゃ弱気に「ナニあれー! ヤバくなーい?」おはよ……「なに? なんかあった?「みんなうるさ~い「どうなってんの? 全回線オンラインなの?」凄い、なんか会ってるみたい」みんなおはよ~」よ~」一度にしゃべるな」
あ、静かになった。
「ってムリじゃない?「いっしょかどうかしゃべらないとわか「あ~うるさ「ちょっとちょっと、一度黙ろう、滝夜の話聞こう」
再び静かになる。
「みんなごめん。記事、予想外な印象でヤバい気しかしない。アドバイスくれ」
「謝んない」
「そうだよ」
「それなー、俺も思ったー」
「気持ち悪いかと思ったら爽やかだったよね!」
セリフがバラけて聞き取れるようになった。
「あ、セリフ交通整理されてる。すごーい」
「あ、ウグイスか! すごーい」
「なーる。じゃあ気にせずしゃべれるね」
凄いな、確かに。声重ならない分時間はかかりそうだけど。
「チラチラ見られるだけでちょっとウザいよな」
「気にしないってことはできる?」
「そりゃムリだろ~!」
うん、ムリだ。おれ達は自意識過剰な中学二年生男子なのだからして。
「誰かと一緒に登校してもらえばどうかな」
「誰かって?」
「いないの近所に友達」
「あー……」
近所に、なあ……
一番近い友達で歩いて10分かかる猪瀬くん。
でも、彼はともかくおばさんが噂好きそうなんだよな……
「こういう時、同中をセッティングしないのは不便だよなあ」
『学校外でのつながりを作るのも一つの目的だったので。ごめんなさい』
「いや、ウグイスは謝らなくても」
「そうだよ関係ないじゃん」
「今夏休みじゃん、学校行かないでしょ?補習?」
「部活」
「部活ー? すげーちゃんとやってるんだ~」
「あるよね、そういう学校」
「うちも2、3あるだけだよ」
そのうちの一つだっただけで。
「部活、行かないって選択も考えといた方がいいかなぁ」
「最終手段だろ」
「先生に相談する。指導は外部の人?」
「そう」
「じゃその人に相談」
「うん、してみる」
実際どれくらいのダメージくるのかは、きてみないと分かんないからなぁ。
「目立つことをすると相手を刺激するかもしれないから、友達と一緒に登下校するってくらいしかできないかな」
「刺激って?」
「ヘタに大人と行き帰りしてたら、特別扱い!みたいな」
「ええ~? そんなこと思う?」
「思うってか、反感買うかも」
そんなことで反感とか、何もできんな……
「ところで、ここにハジメいる?」
『いらっしゃいません』
「そっか……何でもない」
「えっ? 何? 何?」
「うん、ハジメならちょっと前に有名人になったばっかじゃん? アドバイスできるかなって」
「あ~なるほどね~」
でも、あいつの場合は望んでなった訳だし覚悟してんじゃないかな……
「そういうの、聞いてるやついる?」
「少しなら」
あ、服部さんだ。
「彼の場合、遠巻きにしてる人にもからかってくる人にも、自分からしつこいくらいインタビューしてる。そうすると大抵の人は諦めてくれるって」
「あー、見える」
「分かるな」
「キャラだなぁ」
うん、目に浮かぶし、真似とかできん。
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