明滅する箱

 箱に明かりがつくかどうか

 それだけの仕事だった

 スイッチに触れることすら許されず

 今か今かと待ち続けた

 スイッチを押し続ける方が

 まだ楽しそうだった


 今度は箱の中にいた

 ゼロから始まり

 イチの時だけ明かりが消えた

 この時この箱が止まっていたら

 私も消えていただろう

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