梅雨の憂鬱

 梅雨というものはどうにもならない。

 気温は低くとも蒸し暑く、洗濯物は乾かない、家の外壁を虫が這っている。春の虫はなんだかんだ言って、陽気なものだが、梅雨の虫は見るだけで気分が落ち込む。無理矢理散歩に出て、靴を濡らそうものなら、もう絶対に乾かない。祝日もないと来たもんだ。こんなにつまらないものがあるだろうか。

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