第244話 織田信長25歳1

美濃国と北伊勢を攻略した俺は25歳になった。


大内義隆が得意げに報告しに来たので内容を確認する。同行した真田幸隆と明智光安にも話を聞いた。


美濃と北伊勢の管理体制も考えなきゃだ。


と、そこに三好政長が態々西濃からやって来た。


「信長様、北伊勢を攻略したんだろ。俺に伊勢を任せろ。伊勢から隣の南近江の六角を倒せば畿内に行ける。畿内の三好長慶には借りがあるからな。畿内侵攻も任せて欲しい。お願いだ」


「ん~、………」


三好政長に美濃を任せようと思ってたが、伊勢でもいいか。


「良いよ。政長に伊勢は任せる。まだ抵抗勢力がいるので、帰順した城主達を纏めてガッチリ守っていてくれ。美濃が落ち着いたら、伊勢の残りを攻略するからね」


「おお! 感謝する。いつでも伊勢の残りの侵攻が出来る様にしておくぜ。なんだったら南近江の六角氏を攻略したっていいぞ」


「うん。頼んだぞ」


と言う訳で北伊勢の統括は三好政長に任せるので、後は………。


伊勢統括:千種城代・三好政長

 桑名郡統括:桑名城代・滝川一益

 員弁郡統括:野尻城代・長野業正

 朝明郡統括:萱生城代・柴田勝家

 三重郡統括:楠城代・冷泉隆豊


こんな感じかな。三重郡の楠城は神戸氏の高岡城と近いので、伊勢攻略するまでは冷泉隆豊に任せる事にして、朝明郡は柴田勝家を抜擢した。


勝家は、ここで結果を出して大将の一角になって欲しいものだ。


そして美濃だが、こんな感じで俺の側にいて、今まで俺の戦いを見てきた近臣達を、どんどん統括にしていく。


美濃国統括:岐阜城代・内藤興盛

 西濃統括:十九条城代・金森長近

  副統括:北方城主・安藤守就

  副統括:大垣城主・氏家卜全

  副統括:曽根城主・稲葉一鉄

  副統括:西保城主・不破光治

 中農統括:関城代・斎藤利治

  副統括:堂洞城主・岸信周

  副統括:加治田城主・佐藤忠能

 東濃統括:兼山城代・森可成

  副統括:勝山城代・河尻秀隆

  副統括:岩村城主・遠山景任


ところで斎藤義龍を倒す時、岸信周は俺が斎藤家を継承するみたいな事を言ってたけど、斎藤家に入るつもりはないので、斎藤道三と帰蝶に相談し、道三の息子である斎藤利治に斎藤家の家督を継承させる事にした。


従って岸信周と佐藤忠能は斎藤家の家臣、イコール斎藤利治の家臣として、利治をサポートして貰うのだ。


ついでに言うと、俺は小牧山城から稲葉山城に移る事とした。そして稲葉山城を岐阜城に名前を変えて造り直す。


築城は内藤興盛に任せて、岐阜城が出来上がるまで小牧山城で待つのだ。


ついでに小牧山城は池田恒興に任せる。恒興が管理していた犬山城、鵜沼城、軽海西城は他の者に任せる。


小牧山城代・池田恒興

犬山城代・平手汎秀

鵜沼城代・前田利玄

軽海西城代・織田信広


って感じだな。


それから、大将が出来る者が各国の統括等になって自由に使えないのが不便なので、ちょっと移動だ。


尾張国海西郡統括:荷之上城代の弘中隆包を大将にして、西郡統括:荷之上城代は真田信綱に任せる。


尾張国丹羽郡岩倉城代・江良房栄を大将にして、丹羽郡岩倉城代は蜂屋頼隆に任せる。


そもそも弘中隆包と江良房栄は、もっといくさで働いて貰わないと勿体無い。


斎藤道三も大将で使い倒すし、津田監物と杉谷善住坊も鉄砲隊の大将として使う事にした。


移動はこのくらいかなぁ。………そうそう、明智光安の明智城と妻木広忠の妻木城を東濃攻略で奪回したので、それぞれの城主として城に戻った。


そして、義龍の息子である斎藤龍興10歳を引き取る事にした。義龍の同母弟の斎藤利堯21歳も一緒だ。斎藤道三の息子と孫だし、帰蝶の弟と甥だ。


二人とも母は既に亡くなっているらしいので、斎藤利堯は近臣に加えて、龍興は俺の子や弟達と一緒に育てる事とした。

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