第132話 VS清洲織田家5

「敵は清洲織田家だ!! ぶちかますぜ! 出撃だあああああああ!!!」

俺の号令に大喚声で応える兵士達。


「おおおおおおおおおおお!!」


その喚声を聞いて内応者の一人が駆けて来た。

「信長様、手前は那古野弥五郎と申す。守護様の近臣簗田政綱殿とのかねてからの盟約に従い、案内に参りました」


「うむ、大義であった。良しなに頼むぞ」


那古野弥五郎の案内で城下を突き進む。


俺には妻達と小姓達、それと軍師の山本勘助が付き従う。


「山本勘助殿、今回は戦法はないのですか? みんな自由に駆けていきます」

小姓の前田利家が勘助に尋ねる。


「ははは、城内に内応者達と織田信光殿がいて兵の数が圧倒的に多いのだ。下手な小細工などせずとも良い。勝敗は戦う前に決しておる。此度のいくさの勝利は真田幸隆殿の手柄だ」


「成る程」


「ここまでお膳立てされたら、負ける事ないだろう」

小姓の中では年長者丹羽長秀が言うと。


「油断は禁物ですよ」

最年少の奥村永福が引き締めた。


「ヘイ!油断大敵、俺達無敵、負けるは喜劇、味方の狙撃、敵は嘆き、勝利の軌跡、

秀樹感激、オイラの姉貴全裸の衝撃」

塙直政が槍を持って韻を踏む。


「秀樹感激」って何だよぉ!

姉貴って直子? 全裸事件を何で知ってるんだ。


城門前につくと城門は放たれており、城内では織田信光の兵と内応者達が清洲織田家と戦っていた。


「がはは、もう始まってるじゃねえか! さあ、強敵を求めて行くぜ」

「無二サン、待テヨー」

「グヒヒ、殺タルゼ!」

「オラオラオラアアア!」

「ケケケ、ドケドケドケエエエエ」

新免無二と倭寇達が突き進んで行く。


「おい、いいかぁ!弓士から倒していけ」

杉谷善住坊の声が響き、鉄砲隊は遠くから、弓隊を優先して狙撃しながら進んでいく。


「信長、儂達は此方に行くぜ」

佐々成宗が分かれて進んだ。


前田利春や生駒家宗、平手政秀達もそれぞれ家臣を連れて分かれて進んでいって、足軽達は突撃し、いつしか俺達の周りは「近臣」と剣豪だけになっていた。


仲間とか家臣とか言ってたけど、暫くは剣豪達を除いて仲間達を近臣と呼ぶ事にしたよ。


俺達がスレイプニルから降りて、清洲城に入る時。


「ここで、この子達と一緒に残るわ。御武運をお祈りします」

吉乃と生駒家長がスレイプニル達と共に城の外に残るらしい。


「小次郎、小七郎、吉乃の護衛で残ってくれ」


「承知しました」

愛洲小七郎は丁寧に返事をし、佐々木小次郎は無言で頷く。


暫く敵兵達と交戦すると、近臣達もあちこちに散らばっていく。


「織田信友討ち取ったりいいいいい!!」

遠くで声がした。


「これで清洲織田家も終わりだな」

俺が呟くと。


「むずむずするけんね」

鶴姫が俺の腕を掴み、帰蝶達の目を盗み影に引っ張っていく。


「どうした?」

いくさが終わって、たかぶっとるで。オタイのこの身体の火照りを鎮めとっていたぁ」


「え?」


鶴姫が俺を抱き締めて耳元で囁き、耳を舐めてきた。


えええええ! こ、こんなところで?


俺は鶴姫に壁に押し付けられて、両手で顔を触られながら濃厚な口づけをされて………。


股間を這う鶴姫の指。

はぅ………。


「硬くなっとるけんのぉ」

首を舐めながら小声で言う鶴姫。


ふぇ、そりゃ硬くもなるでしょ。


ズボンとパンツも脱がされて………。


犯されました。………はい。


こんな事して18禁大丈夫?

夫婦だから許してね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る