第115話 吉乃

俺は吉乃が寝ている部屋に入り、ベッドで寝ている吉乃の髪を軽く撫でた。そして、ソフトなキスをする。


くそっ、俺の妻達に問答無用で攻撃しやがって………、許さんぞ。


俺が扉に向かって振り返り部屋を出ようとすると、吉乃に手首を掴まれた。


「行くのね」


「おう、絶対許さねぇ」


吉乃に急に強く手首を引っ張られて、バランスを崩しベッドによろける。後頭部を押さえられて引き寄せられて、両手で顔を優しく挟む吉乃。吉乃は自分の顔に俺の顔を導く。


長く濃厚なキスをしてきた吉乃。舌が艶かしくていやらしい。俺の顔を持ち上げ目と目を合わせる。唾液が糸を引く。


「私も行くわ、信長の妻ですもの。この前の天狗との戦いでレベルが上がったの。これ以上帰蝶達に遅れをとるのもイヤだし、もう大丈夫よ」


身体を起こす吉乃。そしてパジャマの上を脱いだ。白い肌が見える。二つの膨らみから腹部にかけて包帯が巻かれていた。


包帯をほどく吉乃。二つの張りのある膨らみを露出して、膨らみを寄せて上げると、湿布らしき物を剥がして乳房の横から下付近の青痣と赤い瘡蓋かさぶたを見せた。


「ほらね、大した事無いわ」

「いや、逆に妙に痛々しいんだけど?」


白い肌に青痣と赤い瘡蓋は目立つ、そして傷跡を見せようとして、膨らみを寄せて上げた仕草がなんだか卑猥だ。勃起たっちゃうよ。


「くすっ、平気よ。それに私がいないとユニコーンの扱いに困るでしょ」

ベッドを降りて、俺の前に立つ吉乃。


上半身裸のままだ。二つの膨らみが艶かしい。


「吉乃は処女じゃないでしょ。ユニコーンは処女が好きって聞いたよ」


「あら、私なら処女じゃなくても大丈夫よ。馬を扱うスキルあるのよ。それに………」


俺を抱き締めて耳元で囁く。

「もうエッチも出来るかもよ」


上半身裸で抱き締められたら、胸の膨らみが程よくつぶれる感触が気持ち良い。

うひゃ、本当に勃起たってきた。


俺は右手を吉乃のお尻に、左手を背中に回して抱き締めた。


「あら、硬くなってる。エッチ、する?」

抱き締めたまま耳元で囁く吉乃。


「しないしない、これから戦場に向かうんだよ。大体エッチ出来る体調じゃないだろう」


うひゃ「する?」が可愛いよおおおお!


「試してみても良いわよ。都合良くベッドもあるし、ね」

吉乃はまだ俺を抱き締めながら体勢を入れ換えてベッドに俺を押し倒した。


「信長様、可愛い」

驚き焦る俺にまた舌を使った濃厚なキスをする吉乃。もうその気になっちゃったよ。


良いよね………。


吉乃って側室に入ってから、段々いやらしくなって来た気がする。清純だった吉乃も良かったけど、こっちも中々良いよなぁ。


いや、バツイチだから前からこうだったのか? エッチなのは大好きだ。


その時、扉が開いてゆずが入ってきた。


「ちょっと吉乃!ダメだよ。僕の許可がないのに包帯をはずしちゃ!そしてエッチもまだダメだからねぇ!」


「えへっ」と悪い事をしたのを誤魔化す笑いの吉乃。


「聞いてたのかい!」

俺は吉乃の下でゆず見る。


「だって部屋に入ろうとしたら、声が聞こえて、戦場に行く前だから二人だけにさせてあげようと思って、部屋に入るのを躊躇ためらってただけだよ」

ゆず、長い説明ありがとう。


「ふふ、ゆず、湿布と包帯を宜しく。乳房に包帯は要らないわ。汗をかいちゃう」

吉乃はベッドから起き上がりゆず見た。


「はいはい」

ゆずは吉乃に湿布を張りと包帯を巻く。


そして、俺に振り向く硬い表情のゆず。

「僕も行くからね」


「アタイも行くわよ」

扉の外から声が聞こえて振り向くと帰蝶がいた。


「帰蝶も聞いてたの?」


「えへ、エッチし始めたら乱入しようと思ってね」

乱入って………。ペロッとスプリットタンの長めの下を出して唇を舐める帰蝶。


はぅ、元祖淫乱娘の面目躍如だ。


帰蝶もどことは言わないが成長して、十分女性らしい身体になっている。


本当は妻達は置いて行こうと思ってた。危ない目に会わせたくないんだ。

しかし、3人の妻達の決意は固かった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る