秩序にして悪

「まったくもう。人助けも大切ですけど、無茶もほどほどにしないと今度こそ “苔むした墓” から出てこれなくなってしまいますよ」


「……はい。すみませんでした」


「でも」


「?」


「エバさんのお陰で、ひとつのパーティが全滅せずに帰還できたんですから――本当にありがとうございました」


 探索者ギルドの受付。

 来客用の丸椅子にちょこんとお尻を乗せて恐縮していたわたしに、ハンナさんが立ち上がって頭を下げてくれました。


「い、いえ! わたしなんて二重遭難寸前でしたし、実際アッシュロードさんが来てくれなければ確実にそうなっていましたし、生還できたのは全部あの人のお陰ですから!」


 大慌てで両手を振って、ハンナさんの言葉を訂正します。

 わたしやパーシャやレットさんたちが、アッシュロードさんに救出されて迷宮を脱してから一日が経っていました。

 あれからわたしたちは、アッシュロードさんに先導される形で暗黒回廊ダークゾーンに入り、その中の玄室に隠れ住んでいた “隠者” の転移魔法によって一瞬で地上に戻ってきました。


 迷宮に隠れ住み、迷い込んできた探索者を “対転移呪文” で強制的に地上に送り返す “謎の隠者” の話は、訓練場やギルド、酒場でも聞いていたのですが、アッシュロードさんを除く誰もがその存在を失念していたのです。

 いくら有用な情報を得ていても、いざという時にテンパって活かせないのでは話になりません。猛省です。


 パーシャたちとは、迷宮を出たところで再会の約束をして別れました。

 二人の仲間を蘇生させるため、寺院に直行する彼らを見送ったあと、アッシュロードさんと “獅子の泉亭” に戻ったところまでは覚えているのですが……。

 そこから二時間ほど前に馬小屋で目が覚めるまでの記憶がありません。

 おそらく酒場の入り口で “全力バタンキュー” してしまったわたしを、アッシュロードさんが馬小屋に放り込んでくれたんだと思います。

 “無頼漢ローグ” に負わされた右手の傷も、奇麗に癒されています。

 わたしが二日連続で泥のように眠っている間に、アッシュロードさんが治してくれたのでしょう。


 目が覚めるなり、大急ぎで顔を洗ってお礼を言いに四階の事務所まで行ったのですが、何度ノックしても返事はなく、廊下を掃除していた女給さんに訊ねたところ、どうやらわたしと入れ違いに出て行ったそうです。

 一階の酒場にも姿はなく、もしかしたら探索者ギルドに行ったのでは……?

 と思い、昨日の報告も兼ねて来てみたのですが、やはり猫背の保険屋さんの姿はなく……。


「それにしても、迷宮では対立関係にある “犬面の獣人コボルド” と “オークゴブリン” が共闘して探索者を襲うなんて……これまでになかったことです」


 再び受付の事務椅子に腰を下ろしながら、ハンナさんが思案顔で呟きました。


「これはギルドでも調査した方がいい案件ですね」


「わたしもそうした方がいいと思います」


 ハンナさんの意見には全面的に賛成です。

 毎回あの規模で襲われたら、駆け出しの探索者なんてひとたまりもありません。

 誰もがアッシュロードさんのように、“滅消ディストラクション” の呪文が封じられた魔法の指輪なんて持っているはずがないのですから。


「“みすぼらしい男ならず者” たちも、それに便乗する様子でしたし」


「迷宮で何かしらの変化が起こってるのかもしれませんね」


 形のよい顎に手を当ててハンナさんが考え込みます。

 それからいつもの明るい表情に戻って、


「――とにかくお疲れさまでした。報告書の方はわたしがまとめて提出しておきますから」


「よろしくお願いします」


 わたしは頭を下げると、


「あ、あの」


「はい?」


「その、今日はアッシュロードさんは……?」


「ああ、今日はまだ見えてませんね。というかあの人、自分が契約している探索者さんに何かない限りはここには現れませんよ」


「そうなのですか……」


「そうなんです」


 肩を落とすわたしと、どこかプリプリと不満げなハンナさん。


「何か用があるんですか? 言伝があるのでしたら受けたまわりますよ」


「い、いえ。これといって用とかはないのです。ただ、昨日のお礼をまだちゃんと言ってなかったので……」


 モジモジ……と、うつむいてしまったわたしです。


「不思議な人ですよね……あの人」


 膝の上で弄ぶ指先に、視線が落ちています。


「“イビル” の属性なのに、自分の得になることなんて何もないのに……どうして助けにきてくれたのでしょうか」


 アッシュロードさんにしてみれば、昨日の救出行はなんの得にもならなかったはずです。

 生きているわたしを助けても、何にもならない。

 死んでいるわたしを回収するからこそ、契約書に記された費用を請求できるのです。

 だからといって、謝礼を要求するでもなく……。

 本当にあの人の考えていることがわかりません……。


「きっと、またよい “大義名分” が見つかったんですよ」


「……え?」


 顔を上げると、ハンナさんが優しく微笑んでいます。


「ね」


「そうですね」


 わたしもホッコリと微笑みます。


「そもそも、あの人は “悪” は “悪” でも――」


「――あ、いたいた! ここにいた!」


 ハンナさんが何かを言い掛けたとき、ギルドの入り口で、すでに聞き知った陽気な声が弾けました。

 振り返ると、ホビットの少女魔術師パーシャが、こちらに向かって裸足で駆けてくるところでした。


「エバッ!」


「きゃっ!」


 いきなり抱きついてくる、パーシャ。

 その明るい表情と動作から、昨日迷宮の入り口で別れてからの彼女たちに、女神の加護があったことがわかりました。


「上手くいったのですね?」


「うん! 二人とも無事に生き返った!」


 パーシャが抱きついていたわたしの胸から、パッと顔を上げました。

 ひまわりのような笑顔です。


「これも全部あんたのお陰だよ、エバ!」


「それをいうのでしたら、地上まで一人で助けを呼びに駆け戻った、あなたがいたからこそでしょう」


 彼女の勇気と強運と、なにより友だちへの強い想いがあったればこその、生還劇なのです。


「エバとパーシャ。ふたりがいたからさ」


 パーシャと一緒にギルドに入ってきたレットさんが、穏やかな表情でこちらにきます。


「どちらが欠けていても、俺たちは今ごろ “苔むした墓” の下だった」


「お加減はもうよいのですか?」


「ああ、昨日アッシュロードさんに、“大癒グレイト・キュア” を掛けてもらったから。俺もジグも一晩寝たら全回復してたよ」


  “大癒” は “焔柱ファイヤー・カラム” と同じ聖職者系第五位階に分類される、治癒の加護です。

 レットさんとジグさんは、昨日 “暗黒回廊” に侵入する前に、アッシュロードさんからその加護を受けていました。


(……アッシュロードさんはとても面倒臭そうでしたが、ふたりの生命力ヒットポイント を回復させないことにはもっと面倒なことになるので、是非もなかったようです)


「ジグさんは?」


「宿屋だ。カドモフとフェルについてる。ふたりとも蘇生したばかりでまだベッドから出られないから」


 蘇生直後は生命力が最低の1しかないので、面倒を看る人が必要だったのでしょう。

 ジグさんは何かと色眼鏡で見られがちな盗賊シーフながら、なかなか面倒見のよい人みたいです。


「それで二人は今日は報告に? わたしは終わりましたから、どうぞ――」


 わたしはそういうと、抱きついたままのパーシャを抱えながら、丸椅子をゆずりました。


「それもあるんだが、まずは君にちゃんと礼を言いたくて」


 レットさんが居住まいを正しました。


「エバ・ライスライト。君は俺たちパーティの恩人だ。君がいなければ俺たちは今日という日を迎えることができなかった。心からの感謝を伝えたい。本当にありがとう」


「ほとんど行き当たりばったりでしたが、お役に立ててよかったです」


 ここで謙遜したり恐縮したりするのも失礼なので、わたしも真摯な態度で受けます。


「それで一度メンバー全員で一席設けたいんだが、どうだろう? ジグはもちろん、カドモフやフェルも君に礼を言いたがっているし。参加してもらえるだろうか?」


「そういうことでしたら、是非」


「そ、そうか。いや、ありがとう。よかった。本当によかった」


 なにやら胸を撫で下ろす、レットさん。


「?」


 そんなにホッとするようなことでしょうか?

 “獅子の泉亭” で一緒にご飯を食べるだけですよね?


「ああ、もうまどろっこしいわね。見てられないよ。ハッキリ言いなよ、エバをパーティに迎えたいって」


「えっ!?」


「おい、パーシャ! いきなり――」


「なに言ってるの。それが目的でここまで来たんでしょうが」


 パーシャに容赦のないツッコミを入れられたレットさんが、ほっぺたをポリポリと掻きながら、再びわたしに向き直りました。


「その……つまりはそういうことなんだ。エバ、君に俺たちのパーティに加わって欲しい」


「でも、わたしは僧侶プリーステスですよ? 回復役ヒーラーならもうフェルさんが――」


「確かに、俺たちが探していたのは戦士ファイター魔術師メイジだった。手っ取り早く魔物を殲滅して、金や経験を得られる攻撃力が欲しかったから」


 レットさんがまるで己の未熟を悔いるような、苦しげな表情を浮かべました。


「でも迷宮でなによりも重要なのは生き残ることだ。昨日だって “トモダチの部屋” を出たときに生命力をちゃんと回復できていれば、あそこまでの窮地は招かずにすんだんだ」


「……」


「俺は……俺のパーティからもう二度と死人を出したくない。あんな思いはしたくないんだ。そのために回復と防御を厚くしたい。たとえ攻撃力を犠牲にしても」


 そしてレットさんは痛いほど真剣な眼差しで、もう一度わたしに頼みました。


「エバ――エバ・ライスライト。俺たちのパーティに加わってくれ。俺たちの仲間になってくれ。頼む」


「エバ、あたいからもお願いだよ。あんたとなら仲良くやっていけそうなんだ。あたい、あんたのことが好きになっちゃったんだよ」


 レットさんの誠実な眼差しと、パーシャのすがるような瞳が、わたしを捕らえて放しません。

 そして、わたしも自分の思いを伝えます。


「ひとつだけ……ひとつだけお願いがあるのですが、聞いていただけますか?」


◆◇◆


「なんじゃ、珍しいな。二日も続けてくるなんて」


「そうか」


「そうじゃ。さては宿にも酒場にもいられない理由ができたな」


「そんなもんないさ。探索者が装備屋にくるなんて珍しい事じゃないだろう」


「ふん、だったらいい加減に魔剣の一本も買っていったらどうじゃ――ほれ、昨日おまえが迷宮に行ってから持ち込まれた品じゃ。逸品じゃぞ」


「“悪の曲剣イビル・サーバー” か。珍しいな、ここのところしばらく見てなかったが」


「新しい世代が育ってきておるんじゃよ。その最前線を張る部隊パーティが、ここ数日 最下層に挑み始めとる」


「その戦利品ってわけか」


「悔しがっておったの。なにせ “善” のパーティだったからの」


「そりゃ、+3相当の魔剣だ。装備できるもんなら装備したいだろうさ」


「そんなら、おまえさんが装備したらどうじゃ? 仮にも “闇落ちした君主レイバーロード” を名乗っとるのに、腰の物が中古の数打ち品じゃ格好がつかんじゃろうて」


◆◇◆


「――あ、ここにいたのですね!」


 探索者ギルドを出た足で訪れた “ボルザッグ商店” で、わたしはようやく捜し歩いていた人を見つけることができました。

 黒い鞘に収められた曲剣を手にボルザッグさんと話していたアッシュロードさんは、お店の入り口にわたしの姿を認めると、


 “……げっ”


 といった感じの、かわいくない顔をしました。

 なぜこの人は、自分が助けた人間に会うのをこんなにも嫌がるのでしょうか。


「聞いてください、アッシュロードさん! わたし、新しいパーティが決まったんです!」


 わたしはボルザッグさんへの挨拶もそこそこに、アッシュロードさんに報告しました。


「昨日のパーティか?」


「はい!」


「そうか。これで借金が返せるな。死なない程度にせいぜいがんばりな」


 アッシュロードさんは “また今度な” と黒鞘の曲剣をボルザッグさんに返しながら、まったく気のない風に答えました。


「それもこれも、みんなアッシュロードさんのお陰です! 昨日は本当にありがとうございました!」


 それぐらいでめげていてはこの人と会話はできません。

 わたしは構わず、“腰も折れよ” とばかりに深々と頭を下げました。


「そうか。んじゃ、そういうことで」


「あ、待ってください!」


 いそいそとお店から出て行こうとするアッシュロードさんの手を、むんず! とつかみます。

 せっかく見つけたのに、ここで逃げられるわけにはいきません。


「まだなにかあるのか?」


 とてもとても “嫌そうな” 顔のアッシュロードさん。

 もしかして、この人はわたしが苦手なのでしょうか?

 わたし、別に恐くないですよね?

 噛みついたりしませんよ?


「もちろん、ありますよ~。レットさんに、パーティの皆さんに “迷宮保険” に入ってもらうように、話してもらうことになりました」


 どうです、大ニュースですよ!


「……へぇ」


「な、なんです、その感心のの字もない反応は」


「1、話してもらうことになっただけで、保険に入るとは限らない。

 2、保険に入ることになったとしても、俺の保険とは限らない。

 3、仲間を二人も蘇生させたばかりの駆け出しに、契約料が払えるとは思えない。

 以上――じゃあな」


「んーーっ! だから話はまだ終わってないのですから、勝手に出ていこうとしないでくださいよぅ!」


「まだ、なんかあるのかよ?」


「あるから、こうしてつかまえているのです!」


「わかった。逃げないから、早く話せ」


 アッシュロードさんは頭をボリボリ掻いてフケを飛ばしながら、深々とため息を吐きました。

 やっぱり逃げようとしてたのですね、この人は。


「あの、ええと、その……なんで助けてくれたのですか? 昨日」


 上目づかいに訊ねたのは、身長差があるから……だけでなく。


「アッシュロードさんには何の得もなかったですよね? 生きてるわたしを助けても」


「……」


 アッシュロードさんは苦虫を噛み潰したような “臭い顔” をしています。

 たぶん大人なら、こんなことは訊いたりしないのでしょう。

 さらっと流して、相手に気を遣わせたりしないのでしょう。

 でも、わたしはまだ子供です。

 どうしても……どうしても訊いておきたかったのです。


「…………傷物にされたら敵わんからな」


 かなり長い沈黙のあと、アッシュロードさんがボソリと呟きました。


「傷物?」


「そうだ。借金が返せなかった場合、俺はおまえを娼館に叩き売るつもりでいるんだ。その時おまえが生娘であるのとないのじゃ、こっちの実入りがまったく違ってくるからな!」


 突然まだらに汚れた濃色のマントをバサッと広げて、ふぉーっふぉっふぉっ! とばかりに叫ぶ、アッシュロードさん。

 どうだ、これが “悪の保険屋” というものだ! と言わんばかりです。


「……つまり、わたしの貞操を守るために命を賭けたのですね?」


「その言い方やめろ! 誤解される!」


「はぁ……」


 と、今度はわたしが深々とため息を吐きました。


「な、なんだ、その反応は」


「いえ、つまりそれが今回の “大義名分” だったんだな、と。こんなわたしなんかのために、そこまで屁理屈を捏ねさせてしまったのかと思うと、何とも申しわけなくて」


「大義名分なんかじゃねえ! 俺は本気で――」


「“秩序にして悪ローフル・イビル”」


 あくまで偽悪的に振る舞うアッシュロードさんに、わたしは探索者ギルドを出るときにハンナさんから教えてもらった言葉を贈りました。


「ど、どこでそれを」


「“悪” は “悪” でも、けっして無法者ではない。アウトサイダー無頼漢ではあっても、アウトロー無法者ではない」


 自分の中にけっして破ることのない、自分だけの “決まり” を持っている。

 この人は、多分そういう人。


「……おい」


「はい?」


「あんまり大人を買い被るなよ! 大人ってのは狡くて、汚くて、臭くて、金にがめつくて、卑怯で、すぐ裏切るどうしようもない存在なんだ!」


「はい。ごめんなさい」


 わたしの顔に指を突き付けて睨め付けるアッシュロードさんに、素直に謝ります。

 ごめんなさい、生意気なことを言って。

 でも、もう少しだけ言わせてください。

 もう少しだけ生意気でいさせてください。


「でもそれなら、わたしは子供です。わたしと足して二で割れば、ちょうどよい具合になるとは思いませんか?」


「……あ?」


「わたしに、アッシュロードさんのお手伝いをさせてください」


「…………あ?」


「わたし “善” の探索者の人たちに “灰の道保険” を営業して回ります。そして今のパーティでレベルをあげて、いつかアッシュロードさんと一緒に迷宮に潜ります」


 そしてわたしは両手を広げて、ここぞとばかりに精一杯のアピールします。


「アッシュロードさん一人では、万が一 麻痺パラライズ石化ストーンの攻撃を受けたら、それでお終いですから。そういう時に回復の出来る僧侶がいれば、安心だと思いませんか」


「はーっはっは! そりゃそうじゃわい! 理屈にあっとる! アッシュロード、おまえさん、えらい嬢ちゃんに見込まれたな!」


 わたしの滅茶苦茶な言い分に、ボルザッグさんが大笑いして賛同してくれました。


「どうですか? ダメですか?」


「ダメって……おまえ」


「気に入らなければ、その場で娼館に叩き売ってくれて構いませんから!」


「……つまり、借金を返せればそれでよし。返せなければ俺んとこに就職して俺の相棒になると」


「はいっ!」


「……なんか、すげーちゃっかりしてるように思えるんだが」


「なーに、これぐらい図太くなけりゃ、あの迷宮で生き残るのは無理ってもんじゃろうて」


「……ダメ、ですか?」


 ボリボリボリボリボリボリッ、


「……アッシュロードさん?」


「………………考えておく」


「それって前向きにってことですよね? そうですよね? そうなんですよね?」


「ああ、面倒くせえな! ああ、そうだよ。もうそれでいい!」


「やった! ありがとうございます!」


 わたしは手を握ると、両脚を揃えてピョンっと飛び跳ねました。


「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ! このボルザッグが証人じゃ。君主ロードに二言はないぞ、アッシュロード」


「やった! やった! やった!」


 わたし、やりました!


 ピョンピョンと跳ねまわるわたしを見て、アッシュロードさんが理解不能と言った顔をしています。

 でも、わたしは嬉しかったのです!

 とても嬉しかったのです!

 この灰と隣り合わせの街で、都市で、世界で、初めて自分の居場所を見つけられた気がして!

 わたしはとても――とてもうれしかったのです!


「……どうなっても知らんぞ、俺は」


「はいっ! 覚悟はできてますっ! アッシュロードさんっ!」


 わたしは、エバ・ライスライト。

 本名は、枝葉 瑞穂。

 この “アカシニア” という異世界に突然やってきた転移者にして、いつか悪の保険屋闇落ち君主さんの役に立ちたいと願う、新米探索者駆け出し聖女 です。



--------------------------------------------------------------------

章末までお読みいただき、ありがとうございました。

気に入っていただけましたら、ブックマークや応援コメント、★などいただければ次章以降のモチベーションとなりますので、何卒よろしくお願いいたします。

--------------------------------------------------------------------

迷宮保険、初のスピンオフ

『推しの子の迷宮 ~迷宮保険員エバのダンジョン配信~』

連載開始

エバさんが大活躍する、現代ダンジョン配信物!?です。

本編への導線確保のため、なにとぞこちらも応援お願いします m(__)m

https://kakuyomu.jp/works/16817139558675399757

--------------------------------------------------------------------

迷宮無頼漢たちの生命保険

プロローグを完全オーディオドラマ化

出演:小倉結衣 他

プロの声優による、迫真の迷宮探索譚

下記のチャンネルにて好評配信中。

https://www.youtube.com/watch?v=k3lqu11-r5U&list=PLLeb4pSfGM47QCStZp5KocWQbnbE8b9Jj

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る