第94話 Aランクハンター死亡
工業団地のラップトップの破壊ミッションで3億、その後の再探索ミッションでも多くのギールを得たリンドウ。週に1、2度程度荒野に出て狙撃銃で機械獣を討伐して腕がなまらない様に鍛錬する以外は街の外に出ずに都市国家内のハンター支部のジムと射撃場で鍛錬をして日々を過ごしている。
その間にもハンター支部からは不定期にミッションが出ていたがリンドウ、エリン、ルリ、そしてランディには指名がかからずそれ以外のAランクのハンター達でミッションに対応していた。
この日サクラ、マリー、ワシントン、そしてウィリアムズの4人は支部長のツバキからのミッションでD5地区のマシンガン獣の討伐のミッションを受けてD5地区に向かっていた。
「いつもの通り私とサクラで遠距離で倒すからあとはお願いね」
「任せとけって、マシンガンで倒しまくってやるよ」」
マリーの言葉に助手席に座っているウィリアムズが手に持っているマシンガン銃を持ち上げて言うと運転しているワシントンも
「機械獣なんてさっくりとやっつけてまた廃墟で楽しもうぜ」
「もう、バカ」
ワシントンの言葉を聞いているマリーが顔を赤くして言う。
この4人は最近は廃墟でのセックスに嵌っていて、Aランク以外のハンターが来ないD5地区や時にはD6地区の廃墟で機械獣を倒してはそのまま4人で乱交パーティをしていた。
朝早くに四輪駆動車でD門を出た4人。その日の夕刻にD5地区の奥、D6地区に近い場所にある廃墟に到着すると車を停めて戦闘準備をする4人。前線基地のレーダーにゴーグルをリンクさせて周囲を探索していたマリーが、
「いたわよ。大型4、小型10。距離4,000」
その言葉にサクラは瓦礫の上に腹這になりスコープを覗く。
「距離3,000、もうすぐ来るわよ」
そうして距離2,000で2人のロングレンジライフルが火を噴いて2体の大型機械獣を倒す。そうして1,800で残り2体も見事に倒した。それを見ていたウイリアムズが
「あとの小型はこっちに任せろ。ズボン脱いで準備しといてくれよな」
廃墟の塀の裏に隠れていた2人は10体の小型が近づいてくるのをじっと待ち、距離700で塀から顔を出すとマシンガンを連射する。バタバタと倒れる小型機械獣。
2人のマシンガンの掃討で廃墟まで500メートルのところで10体全てが動きを止めた。
「楽なミッションだぜ」
そう言ってワシントンは我慢できないのか、ズボンをおろしながらスナイプ位置にいたマリーとサクラに近づいていく。後に続いているウィリアムズもマシンガンを置いて両手でズボンのファスナーを下ろしてベルトを緩めながら近づいてきた。
サクラとマリーは近づきながら下半身を丸出しにさせてくる二人を見て、それからお互いに顔を見合わせると淫蕩な目になって腹這いのまま迷彩服のズボンをずり下ろしてその場で四つん這いになる。
以前は常に身に付けていた身体保護スーツもセックスの邪魔になると男2人に言われてからは身につけていない。
ニヤニヤしながら近づいてきた2人がそれぞれのパートナーの女に背後から突っ込むとすぐに喘ぎ声をあげる2人。
「もう濡れてるじゃないか」
「戦闘地のど真ん中でやるのは興奮するだろう?」
後ろから犯されながら喘ぎ声を上げ続ける2人。日は暮れて周囲も見えない中で廃墟の中からは高い喘ぎ声が聞こえてくる。途中で相手を変えて同じ体位でセックスを続けている4人。
「女はバックから犯すのが最高に気持ちいいんだよ」
「そうそう、戦闘地のど真ん中でバックからやると何発でもいけるぜ」
この二人は常にバックからサクラとマリーを犯す。犯されている二人も嫌いな体位ではないので喜んで下半身を突き出して男を咥え込んでいる。
廃墟で数時間4人で乱交を続けていると突然マシンガンを連射する音がしたかと思うとウィリアムズとワシントンが背後からマシンガンで撃たれて声をあげることもなく絶命した。
マリーとサクラはマシンガンの音がした直後に身体を前に動かし中から抜くと下半身は丸出しのままそばにある狙撃銃を持って瓦礫に身を隠しながらスコープを覗く。するとそこには400メートルでさらに近づいてくる大型のマシンガン獣が1体いた。
「どうして?」
そう呟くサクラの隣からマリーが銃を発射する。すぐにサクラも続いて発射してマシンガン獣を倒した。そのままゴーグルを暗視スコープにして周囲を探索する2人。
「800メートル先にあと1体」
マリーと同じターゲットを見つけたサクラは直ぐに銃を撃ちマシンガン獣の頭部を破壊させた。
「敵影無し」
そう言ったマリーはようやく落ち着いて現場を見る。男二人は背後から全身にマシンガンの銃弾を浴びて絶命している。この二人がバックで犯していたから背中が盾代わりになって女二人を守ったのだ。
二人の死体を見て、そして泣きじゃくるサクラとマリー。それからのろのろとズボンを履き、無言で二人の遺体を袋に入れると車の後部座席に積んで真夜中の荒野を突っ走ってD門に戻っていった。
ウィリアムズとワシントンが荒野のD5地区で死亡したことはすぐにD地区のハンター全員が知ることになる。マリーとサクラからの報告を聞いたツバキは、他のハンターにも注意を促すということですぐに公表した。もっとも死亡理由については流石に本当のことは説明せずに背後から近づいてきたマシンガン獣の不意打ちを受けたということにしたが。
ハンターは全て自己責任だ。当然マリーとサクラに罰はない。ツバキからは
「あの二人はあなた達の身代わりになって死んだのよ。彼らの分まで生きなさい」
それだけを言われた二人は傷心したままハンター支部を出て4層の自宅に戻っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます