第41話 相談
ツバキはハンターに不利な状況にならない限りは発言をするつもりはない。今のアズミの発言もハンターの仕事の領域内の部分だ。受けてもいいと感じていた。
「D地区はどう思う?」
本部から振られたツバキは、
「地下には降りない。当然地下探索はしない。この条件を必ず守ってくださるのなら地上の安全確保は最悪受けても構わないかと。それが現場の最大の妥協案ですよ?この件には一切関わりたくないというのが本音ですけど」
「一番優秀なD地区の支部長の発言だ。重いな」
リンドウがAランクハンターになってからD地区はその実績がグングンと伸びていて本部の査定でも最近はずっとNo.1の地位だ。ツバキはそのNo.1の実績のほとんどがリンドウによるものだと知っている。そして本部の中の一部の担当にもリンドウの存在は知れ渡ってきている。だからこそリンドウに過度の負担をかけさせたくないと考えていた。
一方で他の地区の支部長の見方は少し違っていた。もちろんリンドウという名前とその実力は全ての支部長が知ってるが、それとは別にD地区を管轄している支部長のツバキは常に管轄するハンター達の状態やミッションの難易度をしっかりと把握、管理し、ミッションにおいても決して無理強いさせていないという彼女の優れた人身掌握術を評価していたのだ。
「D地区の支部長の今の発言が俺達支部の総意だと思ってくれて構わない」
C地区の支部長のアズミがツバキの発言の後に言うと皆そうだなと賛意を示した。
「わかった。ツバキ支部長が言ったラインが最大の妥協点として頭に入れておく。もちろん基本はお断りする方針だ」
全体会議が終わると支部長室で端末見るツバキ、そこにはリンドウに送ったメッセージの返信が来ていた。急いでメッセージを開くとリンドウからは明日以降なら大丈夫だとだけの短文だった。
それでもそれを見たツバキはすぐに自分のスケジュールをチェックし明日と明後日の休暇申請をする。そして承認が降りるとすぐにリンドウに明日、明後日と休みを取ったから明日朝10時に来てとメッセージを送った。
「ここに来るのも久しぶりだな」
「本当よ。エリンやルリのお相手はしてくれても全然構わないの、でも私の身体もちゃんと面倒を見て」
リンドウがツバキの部屋に入るなりすぐに寝室に連れ込まれ、今は全裸でベッドの上に仰向けに寝ている。その横でしゃがみ込んでいる全裸のツバキは舌や指先でリンドウの体を舐めたりなぞったりしていた。
ツバキの指先がリンドウの男の中心を握って指先でその感触をしばらく楽しむと、指を離してリンドウの横で仰向けになると自ら両足の膝を持ってM字に大きく足を広げ、潤んだ目でリンドウを見る。
「来て、思い切り突いて、お願い」
起き上がったリンドウに大きく広げた股間を見せつけながらおねだりをするツバキ。リンドウは何も言わずにその熟れた身体に覆い被さっていった。
数時間後、ツバキは全裸で2人分の食事を作っていた。
「今日と明日はずっと全裸でいるって決めたの。貴方にいつも見てもらいたから。もちろん見てるだけじゃいやよ。したくなったらどこででも犯して」
そう言っていたツバキをついさっき部屋の廊下の壁に両手をついて立たせて背後から貫いて狂わせたばかりだ。ずるずると廊下に座り込んでいたツバキがようやく立ち上がってふらふらの身体で料理を作っている。
食事の用意ができるとお互い全裸で食事をしながら支部や本部の話をするツバキ。目の前で熟れた肢体、全く張りを失っていな見事な乳房が揺れている。リンドウは口で食事を味わい、目で見事な身体を鑑賞しながら耳でツバキの話を聞いていた。
「いろいろと大変だったんだな」
「無理はせず、慎重に行動しても事故は起きる。報告を聞いている限り亡くなったハンターは不幸だったとしか言えないわ」
「それで2地区だけが地下鉄の駅を見つけたってわけか。まぁ廃墟の様子は場所によって違うから見つけられなかった奴らを責める事はできないな。俺達はラッキーだったって事だ」
リンドウの言葉を聞いてからツバキは一昨日の本部とのオンライン会議の内容を説明する。黙って聞いていたリンドウ。
「個人的にはもう全部守備隊にぶん投げりゃあいいじゃないってか思ってる。俺達の出る幕じゃない。ただそっちも色々義理があるんだろ?だからもし、もし俺達ハンターが協力するとしたらツバキの案に賛成だ。やるとしてもそこまでだ」
そう言ってからじっとツバキを見て、
「あんたはいつも俺達ハンターの立場、目線で検討してくれる。感謝している」
言われたツバキは頬を赤らめ、
「じゃあ後でいっぱいご褒美を頂戴ね。もちろん明日も1日中私を好きにして」
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