第622話 進化

「あがっ!」


進化を行うと、身体自体が作り替えられるのか、身体の中をぐちゃぐちゃにしてかき混ぜられているような不快感と痛みがあった。ついでに混ぜられながら身体の中に何かが入り込んで来る感覚もあった。

しかし、それらはすぐに収まった。そして、収まると腹に空いた穴も塞がっていた。


「へぇー。神もできる限りの対抗手段を取ったんだ。でも、あの極度の安全主義で現状主義な神らがこんなことを許すとは思えないんだよな〜。もしかしたら、誰かが独断で行ったのかな?」


イムはぶつぶつと俺を見て何かを言っているが、あまり聞こえてこないのと、聞こえた一部分も内容がよく分からないので、話は通じて来なかった。


「あ、ステータスを確認していいよ?そのぐらいは待ってあげるよ」


(…ステータス)


急に攻撃されることを警戒しながら俺は自分のステータスを見た。



【名前】 ゼロス・アドルフォ

【種族】  雷天獣魔精使

【年齢】  15  

【レベル】 1


【HP】   28703/28703 (15180UP)

【MP】   28703/28703 (15180UP)


【攻撃】  18017    (8517UP)

【防御】  16265    (10136UP)

【敏捷】  23980    (13052UP)

【魔攻】  17201    (7691UP)

【魔防】  15637    (9508UP)

【知力】  13231    (6959UP)


【スキル】

・算術Lv.MAX(6UP)・礼儀作法Lv.MAX(7UP)

・槍術Lv.MAX(9UP)・斧術Lv.MAX(9UP)

・刀術Lv.MAX(9UP)・鎌術Lv.MAX(9UP)

・棒術Lv.MAX(9UP)・騎乗Lv.MAX(9UP)

・解体Lv.MAX(6UP)・投擲Lv.MAX(7UP)

・隠密Lv.MAX・忍び足Lv.MAX(3UP)

・夜目Lv.MAX・殺気Lv.MAX(2UP)

・挑発Lv.MAX(4UP)・高速読書Lv.MAX(9UP)

・高速知覚Lv.MAX(6UP)・火魔法Lv.MAX(4UP)

・風魔法Lv.MAX(5UP)・水魔法Lv.MAX(6UP)

・土魔法Lv.MAX(8UP)・回復魔法Lv.MAX

・詠唱省略Lv.MAX(4UP)・無詠唱Lv.MAX(4UP)


【ユニークスキル】

・物理耐性Lv.5(New)・危機絶対感知Lv.5(New)

・剣聖Lv.5(New)・武聖Lv.5(New)

・魔力纏Lv.8(3UP)・読心法Lv.7(3UP)

・氷魔法Lv.8(3UP)・光魔法Lv.6(3UP)

・無属性魔法Lv.7(3UP)

・精霊使いLv.MAX・精霊化Lv.MAX

・悪魔魔法Lv.MAX・悪魔化Lv.MAX・獣化Lv.MAX

・雷天魔法Lv.1(New)・魔法耐性Lv.5(New)

・魔力絶対操作Lv.5(New)

・魔力絶対感知Lv.5(New)・雷吸引Lv.7(3UP)

・雷詠唱無効Lv.8(3UP)・完全偽装Lv.6(3UP)

・エンチャント・ダブルエンチャント

・トリプルエンチャント

・クアドラプルエンチャント

・クインティプルエンチャント(New)

・セクスタプルエンチャント(New)

・ハーフエンチャント・魔力斬りLv.9(3UP)

・雷移縮Lv.5(New)

・多重高速思考Lv.5(New)

・天使化


【エクストラスキル】

・【称号】収集・神化(New)

・神速反射Lv.7(1UP)・神雷Lv.4(1UP)



【選択称号】86/∞

・転生者

・早熟

・晩熟

・獣鎧

・元神童

・下剋上

・二刀流

・避雷針

・以心伝心

・不眠不休

・縦横無尽

・一撃必殺

・起死回生

・不撓不屈

・九死一生

・一騎当千

・百戦錬磨

・前代未聞

・純一無雑

・奇想天外

・空前絶後

・霹靂神

・霹靂閃電

・電光石火

・疾風迅雷

・紫電清霜

・電光雷光

・翠色冷光

・紫電一閃

・雷轟雷撃

・雷霆万鈞

・雷騰雲奔

・電光雷轟

・魑魅魍魎

・妖怪変化

・俯瞰の目

・海の漢

・希少魔法使用者

・複合魔法

・合体魔法

・最上位精霊使い

・精霊に愛されている者

・精霊をその身に宿す者

・精霊を2人その身に宿す者

・獣と人間の狭間

・憑かれた者

・半悪魔

・三属の王使い

・人種を卒業した者(New)

・人間を卒業した者(New)

・王の支配者

・勇者の超越者

・真なる勇者

・深層に到達した者

・海王の討伐者

・最高位魔物の討伐者

・救済者

・シスコン

・シスコンを超えし者

・三度目の正直

・死亡フラグ一級建築士 OFF

・へたれ

・釣り職人

・ヌシ釣り

・魔族キラー

・ドラゴンスレイヤー

・ゴブリンキラー

・ウルフキラー

・虫の天敵

・オークの天敵

・魔王に目をつけられた者[ロック(呪)]

・魔王の伴侶(仮)[ロック(呪)]

・邪神に目をつけられた者[ロック(呪)]

・邪神の伴侶(仮)[ロック(呪)]

・雷の種族

・新たなる種族

・複数の種族を併せ持つ者

・神スキル取得者

・神スキル複数取得者

・邪を滅する者(New)

・天使

・半天使(New)

・神の器

・神の代理(New)

・神を殺せし者(New)

・神(New)



「っ!?」


ステータスを見てびっくりした。UPやNewは進化前のレベルMAXの時と比べたものだが、かなり上がっている。色々確認したいことがあるが、1番嬉しいのは称号の選択が無限になったことだ。



「ダーリンを進化させた神はよっぽど僕を殺したいんだね。神の力を使いやすいように半天使にしたし、僕を殺すための称号もあるしね」


獣魔精が天使という文字に挟まれているが、これは半天使ということになるらしい。ただ、俺の場合は色々混じっているので、普通の半天使よりは強いだろう。もしかすると、普通の天使よりも強いかもしれない。

また、イムの言っている称号は【邪を滅する者】と【神を殺せし者】だろう。これはいくら【称号】収集とはいえ、獲得するのは難しだろう。つまり、神が直接渡したということなのだろうか?いや…【称号】収集なら獲得するかも。



「それにしてもずいぶん強くなったねー」


「余裕そうだな」


イムはある程度俺のステータスは見えているだろう。それなら、俺がかなり強くなったというのもわかるはずだ。それにしてはイムの態度は軽い。


「え?何を言ってるの?」


イムは本当に訳がわかっていないようにきょとんとしながらそう言った。


「神とそれ以外は次元が違うんだよ?いくらダーリンが人間を卒業したとはいえ、所詮は天使に毛が生えたレベルだよ。神には勝てないよ」


「……」


あっ…称号に人種と人間を卒業した者がある…。人種はまだいい。それは魔人になったソフィも卒業している。だが、人間、お前はダメだ。人間はベクアやエリーラやソフィなどの獣人、エルフ、魔人など人型で魔物よりでは無い種族全てが含まれている。そこから卒業するのはまずい。


それは一旦置いておいて、イムの発言が少し気になる。もしかすると、イムにはエクストラスキルが見えていないのかもしれない。もし見えていたら今の発言はでないだろう。

なぜなら、エクストラスキルである神化は恐らく一時的に神になるであろうスキルだ。発言の内容からして神化はイムには命の危険があるだろう。


「それを覆すための称号だろ」


「まあ、殺せるようにはなるね」


ただ、人間では神を殺せないようだが、邪神であるイムなら邪を滅する者か神を殺せし者なら殺せるようになるらしい。イムの言ってるのは物理的ではなく、実力差的に殺せないということなのだろう。



「ほら、先手は譲るよ」


「いいのかよ」


イムは無防備に両腕を広げて俺から攻撃させようとしてきた。


「だから代わりに早く諦めて僕の物になってね」


「そういうことか」


何を考えているか謎だったが、イムは俺に有利な状況で初めることで、俺に早く実力差を分からせたいのだろう。そういうことなら遠慮入らないな。


「神雷セクスタプルハーフエンチャント、魔力纏、神雷纏、天使化」


俺は神雷6.5分のエンチャントを一気に行った。だが、天使化のおかげもあり、それでも身体に負担がかかるとかは無さそうだ。

ただ、天使化をすることでユグ達が居なくなり、その能力が使えなくなることがマイナスポイントだ。


「行くぞ!」


「おいで」


こうして、進化した俺は再びイムに向かっていった。

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