第9話 深夜外出
「はぁー…はぁ……ありがとうございました…」
「じゃあまたな!」
あれから2ヶ月がたった。そして今のステータスはこんな感じになった。
【名前】 ゼロス・アドルフォ
【種族】 人族
【年齢】 8
【レベル】 1
【HP】 40/40
【MP】 40/40
【攻撃】 14
【防御】 10
【敏捷】 14
【魔攻】 14
【魔防】 10
【知力】 14
【スキル】
・算術Lv.6・礼儀作法Lv.4・危機感知Lv.2
・剣術Lv.3(2UP)・武術Lv.3・投擲Lv.3
・火魔法Lv.2(1UP)・風魔法Lv.2(1UP)
・水魔法Lv.1・雷耐性Lv.1・魔力操作Lv.4
【ユニークスキル】
・雷魔法Lv.1・高速反射Lv.5・偽装Lv.MAX
・エンチャント
【エクストラスキル】
・【称号】収集
【称号】
・転生者
・希少魔法使用者
・早熟
・神童
・九死一生
・一騎当千
・百戦百勝
・虫キラー
称号は新しく手に入らなかった。しかし称号は3つ持っていたらその人は何らかの分野で大成していると言っていいらしい。この年でこの量の称号を持っているのは異常みたいだ。
ガチャ…
深夜に家を出て木刀を持って外に出た。理由としては雷魔法を使ってみたいからである。まだ人前では出さずに奥の手として取っておきたいから深夜にでもやるしかない。そしてレベル1の大人なら倒せるというゴブリンを倒してレベルを上げたいという目的もある。
「ゼロ兄様?どこに行かれるのですか?」
「え…?」
無事に外に出れたので走ろうとした瞬間に後ろから声が聞こえて心臓が飛び出るかと思った。
「ね、寝付けなくて散歩に行こうかと思って…」
「訓練用の格好で木刀を持って散歩ですか?」
「いや…えっと…」
やばい…言い逃れができない…
「じゃあ私も一緒にいきますね」
「いや!それは…」
「?散歩に行くのに私がいたらダメなんですか?」
「ダメじゃないです…」
「なら行きましょうか!」
絶対散歩じゃないと知っていながらそう言っている。そして目がなれて暗闇でも少し見えるようになって気がついたがソフィは寝巻きではない。つまり俺が外に出たから急いで追ったわけではなくこうするのを察知していたということだ。
「ゼロ兄様は本当は何をしようとしていたのですか?」
「えっと…」
雷魔法の事は黙って魔物を倒しに行くつもりだったと言えばいいかなっと思いそれを言おうとした。
「当ててあげましょうか?」
「え?」
「ゼロ兄様はまだ誰にも見せてないスキルを持っていてそれを試そうとしていた。そしてついでにゴブリンでも倒そうとしていた…違いますか?」
「正解です…」
双子だからといってここまで俺の思考を読めるものなのか?俺はソフィをここまでわかっていないよ?
「ふふっ…困惑しているところ申し訳ないですがただの推測ですよ」
そう言うとソフィは推測を話してくれた。
「まず魔物を狩るとしたら最初は弱く数が多い見つけやすい魔物を狙うと思うのでゴブリンになるでしょう。そして魔物を狩るだけなら別に昼間に少し出て狩ることもできます。深夜に出るということは誰かに見せたくない何かをしようとしているということになります。そしてゼロ兄様の格好を見ると明らかに戦闘という感じなのでスキル関係を試したいということが推測できます」
正直すごいけど怖い。身近にここまで鋭い人がいると隠し事なんてできない。
「私にもゼロ兄様の秘密を見せてくれないのですか?」
「いや…」
別に見せても問題は無いだろうけどわざわざ見せようとは思わない。
「例え拷問されても口外しませんよ?」
「いや、拷問されそうになったら普通に言っていいよ」
そこまで守ろうとは思っていない。絶対にいつか人前で使うことになるだろうし。というか使わなかったらただの宝の持ち腐れだ。
「では人目のない森に行きましょうか!」
「そうだね…」
まぁソフィになら見せても別にいいかという思いでソフィに見せることにした。
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