第二部終了記念 蛇足な設定資料 その1 七国編

蛇足な設定資料(1) 七国編


 第三部は主に他国との交流などが中心になるので今出ている基本情報を。

 詳しくは後に出て来るのでまだ流して頂いてOKですが登場人物が多いので、軽く頭の隅っこに置いて頂くと理解しやすいかもです。



 基本的にこの世界における『貴族』とは国の役職に着く公務員の事。

 いわば司法試験などに受かったトップエリート。一般職員に当たる準貴族の指導にあたる

 一般職員は技能職なども多いので、王宮、国家の仕事をするようになった時点で準貴族の地位を得る。


 一般的なイメージである支配階級である『領主』は『大貴族』と呼ばれている。

 貴族、準貴族、大貴族については七国ほぼ共通。


 騎士は各国ごとに扱いは色々。

 アルケディウスみたいに広く試験を行う所もあれば、アーヴァントルクのように士官学校を作りそこを卒業しないと騎士を名乗れない所もある。



●木の国 皇国 アルケディウス


 皇王国とも呼ばれその名の通り王様は皇王 息子は皇子と呼ばれている。

 皇王  シュヴェールヴァッフェ (シルバーブロンドに蒼瞳)

 皇王妃 リディアトォーラ (シルバーブロンドに紺色の瞳 どっちもシルバーブロンドなのは白髪になっているから)

 どちらも不老不死時点で五十~六十代。


 第一皇子ケントニス (金髪に蒼瞳)

 妃は 元アーヴェントルク皇女のアドラクィーレ(黒に近い茶髪 赤みの強い茶色の瞳)


 第二皇子トレランス (金髪に紺色の瞳)

 妃は メリーディエーラ (金髪碧眼)

 愛妾や愛人はどちらの皇子も複数いるが妃の称号を得られない者は皇族として認められない。

 原則一人につき妃は一人。ただし、政略結婚で嫁いできた女性が身分のある人だった場合、第二妃を置く事が許される時もある。


 皇王の第二妃 フィエラロートは不老不死前に死亡。


 第三皇子はライオット(赤毛に黒い瞳)

 妃は 元、プラーミァ王女のティラトリーツェ(茶髪に水色の髪)

 つい最近隠し子が発覚+男女の双子が誕生。

 一気に三人の子持ちに。

 双子のうち皇子はフォルトフィーグ、皇女はレヴィ―ナ。

 第二部終了時点で生後2ケ月、


 三男のライオット皇子は特に晩年に生まれた子で、母親は高齢出産も含む産後の肥立ちの悪さからライオット皇子生誕とほぼ同時期に死亡。

 リディアトゥーラは親友とも呼べる存在だったフィエラロートの遺したライオットを大事に育てたが、それ故に兄達はライオットを疎む様になり親子の間も疎遠になっていた。

 近年は少し状況が改善されている。


 直轄領と一八の領地に別れており、領地を統べる貴族は大貴族と呼ばれている。

 大貴族のみが基本的に政治に関与することができる。

 大貴族にも順位があり発言力に左右されるが基本的に全ての大貴族は同格であり、国の重要事項を決める議会の票は順位に関わらず一票となっている。 



●水の国 フリュッスカイト


 公主 ナターティアが治める芸術、文化の国。

 結婚していて一男一女(不老不死前に結婚済み)がいる。

 次代はまだ解らないが、当代の国主はナターティア。

 銀色の髪、アイスブルーの瞳。知的で敏腕な国主。

 夫は王配としてナターティアを支えている。


 水が豊富でガラス細工が有名。

 そこから宝石類の細工加工も得意。

 またオリーヴァ(オリーブオイル)を栽培し、そこからハンドクリームやヘアオイルなどの化粧品をアルケディウスに先駆けて製作販売していた。

(ガラス加工にも石鹸やクリーム作成にも科学が必要なので研究科肌の人が多いという裏設定) 


 アルケディウスとは毎年戦をする立場だが、武術をあまり重んじていないので全体的に見ると負け越し。

 その中で騎士団長を務めるルイヴィルは難攻不落の騎士将軍と言われて慕われている。



●地の国 エルディランド


 大王ホワンディオ(白髪、黒い瞳の80代男性)が治める国。

 大王(だいおう)ではなく(おおきみ)と呼び、支配者では無く昔の天皇のように崇められている。

 王妃はメイレン 黒髪、黒い瞳。

 二人の間の子ではないけれど王子が二人いる。

 顔つきも日本や中国系の人が多い。


 養蜂や牧畜、そして実は農業が盛んな国だった。

 砂糖も採れる温暖湿潤な風土。


 マリカとは違う転生者が少し昔にこの国に生まれていて、製紙、印刷技術(印刷機製作が難しかった為ガリ版印刷まで)と食文化を伝えていた。

 転生者は試行錯誤で特産品であるソーハ(大豆)からショウユ(と実は味噌も)を、リア(米)からサケを作り出していた。

 

 今までは国の中で細々と消費されるだけだったが、アルケディウスから『新しい食』の取り組みが伝わって再注目されるようになった。  



●火の国 プラーミァ王国


 同じ王が500年変わらず王を務めている七国の中で、外見&即位時期的に一番若い王様 ベフェルティルングが王位についている。

 茶髪、紅い目 外見年齢20代後半。身長はとっても高く190センチ強。

 腹心 カーンダヴィットは幼いころからの親友で騎士団長も務めている。


 奥方はオルファリア 茶髪、茶色い瞳の知的美女。

 王太后ディアノイリアは外見年齢60代の(見た目)穏やかなお婆ちゃん。クリーム色の髪、水色の瞳。

 王妹ティラトリーツェがアルケディウスの第三皇子に嫁いでいる。

 前王の妹のフィエラロートも現アルケディウス皇王に嫁いできた経緯アリ。



 温暖通り越して南国。

 気候はほぼ沖縄かそれよりもっと暑い。

 火の国と呼ばれているけれど、あんまり暑くて火を使う工業とかはあまり行われておらず、武術鍛錬に重きを置く騎士、戦士の国。

 他国に比べると色々と元気な国で、隣国には手加減の無い戦をすると嫌われ気味。

 砂糖、胡椒が特産。

 食文化死滅後も、王族とかは娯楽として食事を節目などにするので、砂糖、胡椒にそこそこ需要があり栽培されていたのに加え最近、マリカが教えたのでカカオやフルーツが貿易に仕えそうだと気付いて栽培を始めた。

 

 現在燻製器が国策で大量生産されて、燻製肉や燻製魚が出回り『新しい食』への興味が高まっている。

 特に貴族の間でチョコレートが大ブーム。


 王様は早く自国でチョコレートを作りたいけれど、まだ調理技術が届かないのでもどかしい思いをしているらしい。

 ミルクが必要だと言われているので牛は飼い始めた。

 


●風の国 シュトルムスルフト


 詳細不明 染色が盛ん




●空の国 ヒンメルヴェルエクト


 詳細不明 植物の織物が盛ん




●夜の国 アーヴェントルク


 アルケディウスの隣国 険しい山と自然が特徴。

 高地の為、羊を飼っての羊毛採取からの毛織物と鉱山関係が主産。

 一方で農地としては向いていないので不老不死以前はかなり苦しい生活を強いられていた。

 戦では伏兵、罠などの使い方に定評がある。不老不死以前は傭兵派遣で生計を立てていた事もある。


傭兵皇帝 ザビドトゥーリス(金髪青眼 壮年の男性)が治め、一男二女有。

 男の子は後継者として育てられているが遊び人気質であまり王様からは期待されていない。

 長女 アンヌティーレは金髪碧眼の美女で『聖なる乙女』として国を始め大神殿の祭事にも引っ張りだこ。

 二女のアドラクィーレはアルケディウスの第一皇子に嫁いでいる。



●大聖都 ルペア・カディナ


 大陸の中央に円形に存在する聖地。

 

 人々に不老不死を与えた『神』を祀り崇めている。

 世界で唯一、『子ども』を不老不死にする儀式が行われている。


 正確には半径100km程の円形の国のさらに中央にある半径30km程の城壁に囲まれたエリアが『大聖都 ルペア・カディナ』で外壁の外には主に葡萄酒づくりを行う小さな町が点在している。

 ルペア・カディナはさらに中央に在る大神殿と、国王会議の行われる離宮。

 一般人の済む市民区画、貴族階級騎士階級が住む貴族区画に別れている。


 大聖都の事実上のトップは神官長 フェデリクス・アルディクス。

 白髪、緑の瞳の見るからに神官と言った風情の男性が世界中の神官を束ねている。


 数千人規模の護衛騎士団を擁しており、神官の多くが外の国では絶滅危惧種の精霊術師でもあるので軍事力としては世界屈指。

 勇者の転生 エリクスはこの護衛騎士団に所属。

 魔性の退治などを行っている。


 毎年、年に一度 各国王が新年に集い『国王会議』が行われている。

 実は神官長の上に大神官がいるが、その存在を確実に確かめた者、知る者はごく僅か。


 詳しくは作中にて。

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