少年と少女は、夏に「しりとり」をしていた。 しかし、その「しりとり」は、やがて……。 これ以上は、ヒントになってしまうので、言えません。 しかし、この「しりとり」には、大きな仕掛けがあるのです。 問題形式のこの小説。 あなたは、この小説に作者様が仕掛けたトリックを見破られるか? 二度読み必死のこの作品。 是非、御一読下さい。
ミステリーって、大きな謎とか仕掛けとか、それに対する答えをしっかり考えないと書けないイメージがあります。だから自分では書けない領域だなって思っております。けれど短編でもミステリーは書けるのです。こういう手もあるのだなと。短編小説でできることは何か。長編にはない楽しさを感じました。お話自体もちゃんとオチがついていて、彼氏は思惑通りだったのに、実は……な所も微笑ましかったです。
実に可愛らしい、風鈴の音色がごとき良作。作者は焦らせ上手のテクニシャンと見た。 こうした物語は、あれこれ述べるのも野暮なので一言だけ添えておこう。 詳細本作。