第65話 紫野田 舞さん作

「白い⋯⋯液体⋯⋯男から出る⋯⋯な、何でしょう、この気持ち⋯⋯」


唐突に頬を赤らめたスパイクメンが身体をくねらせ、小指を咥えながら艶美な声を漏らす。


「あぁっ⋯⋯白い、液体⋯⋯素敵⋯⋯」


目がハートとは正にこのことである。

巨乳美女の腰のうねり、全裸、凄艶な表情⋯⋯これで興奮しなければ男ではない━━と主張するかのように作田の息子が起き上がる。


「ふ、飲みたいか? ならば飲ませてやろう!」


そして、作田も立ち上がった━━


「何を言っているのです」


━━が、


「誰が『貴方の』を飲むと言いましたか?」


「⋯⋯」


━━童貞の夢は儚く散り、その上、スパイクメンから残酷な一言が放たれた。

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