5

紙とペンを揃えたから

大きく息を吸ってみた


そしたら何の匂いもしなかった


そういえば

思い出せば

良く考えれば


おかしい事のはずなのに


ここに僕がいる

ずっと生きている


忘れていたんだね

当たり前じゃない

思い出さないといけないんだ

どうもありがとう


そうやって

僕はここで

今確実に


風の匂いを探している

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る