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私の心という箱の中には、いつもどこかに大きな空白がある。
その大きな空白をどうにか埋めようとして、初めから少しだけ箱の中に入っていたものをかき混ぜて、洗剤の泡のように大きくなるまで泡立てて、消えてしまわないように瞬間冷凍させると、仮初の満足感が現れる。
そんな箱の中に、ふいに温かな優しさが流れ込んでくると、冷たく固めていた泡が一瞬にして溶け出して、また大きな空白が現れる。
そうしてまた虚しさを感じて、仮初の満足感を作り出そうとする。
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