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宇宙はいつも不完全だ。
太陽はあまりにも広大な力を放つから誰も近寄れない。遠く離れた場所でしか必要とされない。
その一方で月は太陽がいないと光輝けない。存在を誇示できない。
太陽がいなければただの大きな岩同然なの。
宇宙だけじゃなくて地球もそうよ。
桜は散るからこそ美しく、紅葉は木々の老化の現れ。虫の音は特定のときに特定の個体しか発さないし、万物を癒し潤す水はときに人間の大敵になる。
でもね、完全なる世界を想像したらそこはなんだかとっても味気ない世界に早変わりしちゃうの。
なんて融通が効かないのかしらね。
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