ゲーム世界転生〈ダン活〉～ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする～

第299.5話 学園・情報発信端末・誰でもチャット掲示板19

６２７、名無しの剣士２年生

　うう、Dランクに落ちたっす～。

６２８、名無しの神官２年生

　あれま。

　さすがに激化する5月戦、真のギルドバトルは乗り越えられんかったか。

６２９、名無しの斧士２年生

　合掌。

６３０、名無しの魔法使い２年生

　ご愁傷様なのだわ。

６３１、名無しの冒険者２年生

　剣士さんドンマイ。

　俺のギルドなんてEランクだぜ？

　大丈夫だって。

６３２、名無しの剣士２年生

　何が大丈夫なのかわかんないっす～。

　せっかく支援先輩にいろいろ教わったのに申し訳ないっすよ～。

６３３、名無しの支援３年生

　何、勝負は時の運だ。

　今回は運が悪かったな。

　一度はCランクギルドに着いた事があるのだ。

　また頑張ればいいだろう。

６３４、名無しの剣士２年生

　う～、支援先輩～、すまないっす～。

　支援先輩の教えを無駄にしないためにも頑張るっすよ～。

６３５、名無しの神官２年生

　しかし、だいぶギルドバトルが激化してきたな。

　最近は毎日ランクが変動してる。

６３６、名無しの調査３年生

　今のところ入れ替わったのはCランクが25席ね。

　そしてBランクが2席。

　AランクとSランクは相変わらず不動ね。

　今のところは、だけど。

６３７、名無しの冒険者２年生

　そしてその入れ替わったCランクの1つが剣士のものだったと。

　というか調査先輩相変わらず情報早いな！

　なんか最後の一文が不穏だけど。

６３８、名無しの支援３年生

　うむ。

　実は上位のギルドの方では〈決闘戦〉があったようだな。

　こちらの調べでは〈ダンジョン馬車〉のレシピを巡ってAランクギルドの〈テンプルセイバー〉が〈獣王ガルタイガ〉に挑んだという話だ。

６３９、名無しの冒険者２年生

　え！？

　ちょ、マジかよ。その話初耳なんだけど！

　激化する〈ランク戦〉の裏でそんなことが起きていたのかよ！

６４０、名無しの斧士２年生

　俺は知っていたぞ？

６４１、名無しの剣士２年生

　ぼくも知ってたっす。

　気にしている暇はなかったっすが。

６４２、名無しの調査３年生

　そういうことね。

　結果がついさっき出たところよ。

　〈テンプルセイバー〉の敗北、勝ったのは〈獣王ガルタイガ〉みたいね。

６４３、名無しの冒険者２年生

　ビッグイベントじゃねぇか！？

　まさか、そんな情報を取り逃がしていたなんて！

　釣りをしている場合じゃなかった！

６４４、名無しの支援３年生

　釣りをしていたのか……。

　まあそれはともかくだ。

　その〈決闘戦〉を巡って上位ギルドではちょっとした騒ぎになっている。

　〈テンプルセイバー〉が出した報酬が、あの〈白の玉座〉だったからだ。

６４５、名無しの冒険者２年生

　はぁぁ！？

　と驚いてはみたがすまん、〈白の玉座〉ってなんだ？

６４６、名無しの魔法使い２年生

　知らなかったのだわ。

６４７、名無しの神官２年生

　〈テンプルセイバー〉がAランクギルドに君臨し続けられた理由の1つだぞ？

　俺たちヒーラー職にとっては垂涎（すいぜん）の装備だ。

　マジで知らなかったのか？

６４８、名無しの冒険者２年生

　はい。マジで知りませんでした。

　教えてくらはい。

６４９、名無しの支援３年生

　いいだろう。

　〈白の玉座〉はアクセサリー装備枠を2つ使って装備する特殊装備品だ。

　その性能は、回復系の〈スキル〉〈魔法〉の遠距離砲台。

　本来ギルドバトルでは巨城・本拠地を除き、遠距離で攻撃する際はマスの境目を越えるたびに威力が大幅に減退させられる。

　故に安全な遠距離から攻撃して勝つのが難しく、どうしてもそれなりの近距離で戦わなくてはいけない。

　しかし〈白の玉座〉を装備した者の回復魔法はこの減退をほとんど受けなくなるのだ。

６５０、名無しの調査３年生

　つまり、ヒーラーの弱点、前に出たら狙われるの法則を無視することが可能なのよ。

６５１、名無しの神官２年生

　〈テンプルセイバー〉はこの装備で圧倒的な対人戦有利の状況を作り出して勝つをメイン戦法にしているギルドだぞ。

　どこからともなく降り注ぐ回復魔法で倒れやしない〈テンプルセイバー〉がガンガン対人戦を挑んでくるんだ。これがマジで強い。

　聞いた話では中級上位（ちゅうじょう）のレアボスを大きな損害を出してまで撃破した時の〈金箱〉からドロップした装備らしい。

６５２、名無しの冒険者２年生

　ということは、上級装備か！？

６５３、名無しの支援３年生

　そのとおりだ。

　今回〈ダンジョン馬車〉レシピを巡る〈決闘戦〉では〈獣王ガルタイガ〉がこのレシピを賭ける代わりに相応のものを要求した。それが〈白の玉座〉だったわけだ。

６５４、名無しの冒険者２年生

　え？　じゃあやばいじゃん〈テンプルセイバー〉。

　次のギルドバトルとかどうすんだ？

６５５、名無しの調査３年生

　〈テンプルセイバー〉のギルドバトルは〈白の玉座〉を前提にした作戦が多かったわ。それがなくなったなら、今後のギルドバトルは相当厳しくなるでしょうね。

　Aランクが変動する可能性も多いにあるわ。さっきのはそういうことよ。

６５６、名無しの魔法使い２年生

　〈決闘戦〉での痛烈な大敗北でギルド衰退。

　時には勝負に出ることも重要だけど〈テンプルセイバー〉は欲を出しすぎたのだわ。

６５７、名無しの調査３年生

　そうね。

　みんなも〈決闘戦〉をするときはくれぐれも気をつけなさい。

　大きすぎる物を報酬に出すときは、それがなくなったときの事を良く考えること、

　いいわね？

６５８、名無しの剣士２年生

　了解っす。

　肝に銘じまっす！

６５９、名無しの賢兎１年生

　とてもびっくりな話を持ってきたのだけど、

　なにやら立て込んでいるみたいなので撤収するよ。