真のヒーローは映画のようには目立たない

主人公は怠惰だが、根暗ではない。
ただ、この怠惰な、目立たない生活を守りたいがゆえ、結果的に全員が最善となる結果を生むことになる。

犯人に気を配っている訳ではない。
自分のエゴから来た行動なのだ。
おそらく、誰かのために起こした行動であればここまで面倒な手順は踏まないであろう。

怠惰を守りたいがゆえ、奔走する。
主人公は果たしてそこに気づいているのか?
そう思いながら読むと、解決するまでの無慈悲さと実に配慮された解決方法に感心しつつ、彼の忙しさにツッコミたくなる。

続きが気になる1作に出会えた。