女装する男が凄い女らしく見える時もある
「あっ、いらっしゃいませ~」
「あ~お得意さんぢゃ~ん元気ぃ~」
「え~ウチに会いに来てくれたん~?」
「も~ちょ~うれしぃぢゃんか~」
「でぇ今日なにするかんぢぃ?」
「ん~おすすめはぁ~このゴージャスホイップかなぁ~」
「え~選んでくれんの?マヂィ?うれし~」
「ぢゃ、オーダー入れてくるねぇ~バイバ~イ」
「………はぁ、クソ」
「あのご婦人どもが」
「ベタベタ俺ん尻触ってきやがって」
「セクハラだセクハラ」
「訴えてやる」
「うわぁ……お兄ちゃん」
「すごいね、演技」
「あ?」
「仕事なんざこんなモンだろ」
「裏表を使い分けんのが仕事でもあるんだからな」
「けど、流石に女装はキツいわ」
「そうかな、意外と」
「ノリノリじゃない?」
「んなワケねぇだろうが」
「訓練の一環だと思わねぇと」
「こんなの意味ねぇよ」
「はい、どうも」
「あ、お待たせぇ~」
「これ、ゴージャスホイップ」
「ちょ~ゴージャスって感じぢゃん?」
「わあ」
「すごいなお兄ちゃん………」
「……意外と見込みがある」
「あ、おとーさん」
「店主と呼びなさい」
「見なさい」
「男でありながら」
「女装服を着ると声帯を切り替え」
「顔や骨格すら変わってる」
「あれは天性の才能に近い何かだと思う多分」
「なんかおぼろげだねマスター」
「うん……でも、すごいねお兄ちゃん」
「ボクも、負けてられないなっ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます