手に馴染む
「どうかしたのかしら」
「あ?いやこれ」
「この士柄武物」
「……?」
「界守」
「あの士柄武物って」
「……はて」
「このような士柄武物など」
「あったでしょうか……」
「この士柄武物が」
「気になるの?八峡」
「あー、いや」
「ただな」
「手に馴染むなって思ってよ」
「なんだか不思議な士柄武物ね」
「刃の部分が歪曲してるわ」
「まるで獣の爪ね」
「『銘』………」
「こちらの士柄武物は」
「蛾眉光と言う名前らしいです」
「宜しければ」
「より深く調べることも出来ますが……」
「………んや」
「そこまで気になってはねぇよ」
「ただ使いかって良さそうだなって」
「…………そう」
「まあいいわ」
「粗方この部屋の士柄武物は回収できた様ね」
「それじゃあ」
「戻りましょうか」
「あぁ、そうだ……あ?」
「なんだお前ら」
「此処にどうやって入っぶぎゃぶらッ!」
「ッぶねえ」
「おいお嬢!!」
「人が入ってきたぞ!!」
「不味いわ」
「この男の制服」
「お婆様の専属執事じゃない」
「と、言うことは……」
「なにか物音がしたぞ」
「こっちだ!」
「侵入者だ!」
「何故警報が発動しない!?」
「クソッそれよりも捕らえるんだ!」
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