腐った野郎しか居ない愚連学校

(此処が愚連学校)

(名の通りね)


「なんだアイツ」

「うわ、タイツ、エッロ」

「一発ヤリてー」


(低俗ね……)

(八峡の方が幾分マシだわ)



「あ?なに?」

「誰の便器よコイツ」


「あれじゃね?」

「二年のアイツ」


「女騙して金取ってるからな」

「それかも知れねぇ」


「なに?何しに来たの?」

「おい誰か繩持ってこいよ」


「体育館に縄跳びあったじゃん」

「あれ使おうぜ、エロくなる」


「……止めてください」

「すいません、通してください」


「うわ上品じゃん」

「ブルジョワって奴?」

「いいね、金むしり取れんじゃんかよ」

「お嬢様って試した事ねぇや」

「裏連れて行こうぜ」


「……」

「ごめんなさい」

「私のせいじゃないの」


「が……ば、ぁッ…ッ!!」

「ぐ、ぁッ……ぐ、るるぃッ」


「え?なに」

「ジョーク?ウケるわ」


「あー?……はは、」

「はははっは、や、やべッなにこれ、はははッ!」


「やめなさい」

「彼らはまだ何もしてないのだから」

「だから、止めなさい〈ソノコ〉」


『オネェヂャッ』

『ゴレェ、ギダナイィイイイ!!』


「触らなくて良いの」

「争いに来たワケじゃないのだから」

「……ごめんなさい」

「でも」

「貴方たちも悪いのよ?」


「……悪意を向けたら」

「その悪意は跳ね返る」

「そう教訓として受け取っておきなさいな」

「それでは皆様」

「ごきげんよう?」

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