勉強の時間です

八峡義弥が教室に向かうのには二つ理由が存在する。

一つは自らの名前を出席簿に記入する為。

もう一つは八峡義弥に対する座学。


教室に入ると八峡義弥は準備を行い、教室に入ってくる教師と出会う。

飫肥壱教師の説明と自己紹介を終える。


飫肥教師が八峡義弥に対して質問を行う。


授業は何処まで行ったか。

八峡義弥は内容を忘れてしまっている為……

それに対して八峡義弥は正直覚えてないので飫肥教師が祓ヰ師の説明を行う。

その際に自作のクリップボードを使う。



「うーん、こればっかりは仕方が無い」

「じゃあ、最初から始めよう」

「八峡くん」

「キミは一般人家系から排出された祓ヰ師」

「それも贄波先生が無理やり連れて来たから」

「祓ヰ師とはなんなのか」

「よく理解出来てないのかも知れない」

祓ヰ師はらいしとは」

「元々は陰陽師から派生した職業だよ」

「少し話がズレるけれど」

「この世界には意志がある」

「あらゆる生物や自然の意志を統括した意識」

「五百年前」

「世界は人類を危険視した」

「何れ世界と人類の共存は難しいと考えた世界は」

「人類を滅ぼす事に決定したんだ」

「それが厭穢と呼ばれる疑似生命体」

「負の感情が蓄積したり」

「自然や生命の訴えによって生まれる」

「人類を殺す為の存在」

「世界と対話が出来る陰陽師は」

「それを察知して」

「人類の救済を行う為に」

「祓ヰ師を作ったんだ」

「………あぁ」

「少し分かりにくいかな?」

「じゃあ」

「そんな君の為に」

「用意したものがあるんだ」


〈審議場〉

 世界くん「自然壊すし生命殺すし性格悪いし増え過ぎだし人間ってクソだな、だから人間滅ぼすわ」


 人類ちゃん「ふぇぇ……人間は良い所いっぱいあるよぉ、そう簡単に滅ぼさないでぇ」


 世界くん「じゃあお前ら人間が生命殺したり自然壊す度にお前らを殺す生物を野に離すから」=厭穢誕生。


 人類ちゃん「ふぇぇ……強すぎだよぅ……ならこっちはそれに対抗する生命を作るねぇ」=祓ヰ師誕生。


 世界くん「お前それは無いわ。お前ら人間が自然と調和すれば許してやるってのに」


 人類ちゃん「でもぉ……人間しゃんは食べ物がないと生きてけないよぅ、他の動物しゃんだって同じことでしょお?」


 世界くん「自然の摂理があんだよ!お前ら人間は欲深すぎて弁解する余地すらねぇんだボケが!」


 人類ちゃん「ふぇぇ、返す言葉が無いよう、でもそれでも人類は生存させる為に生かすよぅ」


 世界くん「あったま来た!もう人類は滅ぼす!これ決定!!」


 人類ちゃん「じゃあ我々は人類の存続の為、世界を滅ぼす事を決定する、殺戮だ、世界の意志を殺してやる」


 世界くん「!!?」




「と、こんな感じかな?」

「うんうん」

「理解出来た様子だね」

「我々、祓ヰ師は」

「人類を救う為に」

「厭穢を祓う」

「それが祓ヰ師の本懐なんだ」


「今日はこれまで」

「次は予定が合えば」

「明後日だね」



「あざっした」



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