目が覚めて気分が悪くなる

「はぁッ、がッ……はッ」

「……ふ、ぁ………は」


「くそ……ざけんな、亡霊」


「何時までも……しがみついてんじゃねぇぞ……」

「俺が……悪い、だ?」

「何、言ってやがる……」


「何時までもグチグチ言いやがって……」

「見苦しいにも、程があんだよ」

「もう、過ぎた事だ、ろうが」

「さっさと俺から離れやがれ……」

「―――ッ」

「クソッ!」


「………着替えるか」

「服、濡れてら」

「気持ち悪ィ……」


「よよ」

「八峡さん」

「おはようござい……ます?」


「……あぁ」

「どもっす」


「大丈夫ですか?」

「顔色が優れませんよ?」


「あー」

「何時もの発作」

「みてぇなもんっすよ」

「あんま」

「気にしなくても良いっす」


「大丈夫、なら良いのですが……」

「あまり、無理をしない方が良いですよ?」

「あの、お辛い事があれば」

「何時でもばっちゃが」

「相談になりますから」


「……まあ、そん時は」

「頼りにしますよ」



「よよ?八峡さん」

「お腹、空いているみたいですね」

「今日は朝食、用意しましょうか?」


(朝飯、か……)



次には八峡義弥が息を切らして目を覚ます。

苦しそうな表情を浮かべて、汗で張り付いたシャツを脱ぐ描写。

ペットボトルを取る為に体を動かして、震えながら水を一気に飲む。

疲れた様子で時計を確認させて、丁度起床時間である事を知ると、服を着替えだす。

そして学園校舎に向かう為に服装を着替えて、一階へと降りていくと、丁度その時に寮母の祝子川夜々と出会う。


「あっ」

「八峡さんっ」

「おはよーございますっ!」


割烹着を着こむ和服少女。

八峡義弥は挨拶をされたので挨拶をし返す。


「随分と早起きですねっ」

「あ、朝ごはんはどうしましょうかっ!?」


「あぁ……あー……」


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