第82話 引きこもり 2回目
おおおお~~~~~~!!
もう、絶対 彫刻家 特に女性は信じない
怖い 怖い
縄に縛られたダンディおじさん ごめんよ!!
異能発動と共に、意識を失ったからどうなったか、分からないけど
し、幸せになってね~~~~!!
そして、ついでにアポローンも幸せになってね~~~~!!
ごめん、ごめん、ごめんよ~~~~~!!
ここは、学園の学生宿舎の地下に作ってもらった秘密基地
いや、人って独りになりたい時もあるよね。 そんな時、地下の真っ暗な空間に籠れば、心が安らぐかなとアスカに頼んで作ってもらった。
まあ、こんなに すぐ利用する事になるとは、思いもしなかったけど。
この地下秘密基地は、外部からの侵入を防ぎ俺の安寧を守る為に、いくつもの部屋に防衛用ゴーレムを配備し絶対防衛を誇っている…………らしい。
「ね~、ね~、オクク こんな真っ暗でジメジメした所から、早く出てきてさ~ 僕とイチャイチャしよ。」
いやいや、この真っ暗でジメジメした湿度が心を癒すんだよ。
「今、大地に包まれ癒されているので帰ってください」
キャンベル殿下の異能 幻影はほんとに厄介だ。
撃退不可の幻影を操作して見て 聞いて 話すが出来る。
秘密基地の絶対防衛をも、意味をなさない。 もっとも見て、聞いて、話す以外は出来ない、物理的にも異能的にも何も出来ないのが救いだ。
まあ、静寂の中で心を癒す俺に絶え間なく話かけてくるのは、ある意味 最悪な異能だよ 独りにして…………
ポチ
あ、小さな優しい光が灯された
「オクク、ご飯の時間です。 ゴロゴロするのは良いですが、ちゃんと食事と水分補給はしなさい」
アスカが食事を持ってきてくれた。
ノロノロと立ち上がりテーブルに向かう。
チラッと横を見ると、キャンベル殿下の幻影がいた。
「なぜ、裸?」
「サービス、サービス」
「たしか、本体の姿を幻影に反映されるんですよね?」
「そうそう、癒される?」
「じゃ、自室で裸でいるんですか?」
「もちろん!!」
「護衛の方と執事の方は?」
「もちろん、すぐ傍にいるよ」
「…………」
さすが、王族 羞恥心は無いようだ。
「取り敢えず、服来てください」
「う~~ん、じゃ 裸よりエロい服着てまた来るよ」
もう、来ないで…………
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