第46話 小さな畑

 7歳の頃 村を囲む防壁を少し出た所で小さな畑を作っていた。


アスカ師匠と俺、そして村の無異能者達で管理していた。


この村の異能者の出生率は、外の村に比べ非常に高いらしいが、それでも無異能者は産れてくる。


そして、村での無異能者の心理的地位は低い。


村では、村民は皆、平等で対等に仲良く暮らしている…………表面上は。


村の防壁の外には、下級のEクラス、Dクラスの魔物が徘徊し、すぐそこの魔樹海には上位の魔物 更に奥には想像できないほどの強力な魔物や魔人が生息している。


そのような村で生きる戦闘力も異能を持たないも者、家族は村の者達は優しく家族の村の一員といて扱ってくれるが


本人が、自分が許せないのだ…………優しさが、卑屈に生きる事さえ許してくれない、明るく元気に生きろと強制する。


脳筋で戦闘好きな村の戦士達、明るく陽気な戦士達 その命を懸けて、魔樹海で狩りをし村の生活費を稼いでくる。


そして、異能を持たない者、異能があっても戦闘力を持たない者は村の中で生活を支えるための仕事する、そう村の中で安全に……


村の中だけで暮らす者は、誰もが心に無念さを自責を抱え、それを隠して生きるしかない。



 アスカ師匠は、そんな戦闘力の無い村人に少しでも村に貢献できるように、村のすぐ傍だが外で仕事が出来ないかと考え小さいながらも畑を作る事を提案し、俺の父 村長から許可を取った。


アスカ師匠は戦闘系の異能では無いが、戦闘で役に立つ薬剤を生成できる異能を持つので、村での発言力、貢献度があり、その言葉は影響力を持っている だから父も許可を出したのだと思う。


そして、村の外で小さな畑が作られた。


最初から皆、やる気に溢れていた村の者達は張り切って畑を作った。


この村の者達は戦闘力は無いとは言っても戦闘訓練はしている、村の近くの低級な魔物なら視認出来てるなら倒せなくても対応は出来た。


もちろん、まず村の戦闘力が有る物、数人が畑近くにいる魔物を狩ってくれるし、その後も護衛としてけれるのでかなり安全ではあるのだが。


特にトラブるも無く、畑が整った頃に村の子供達を連れていくことになった、戦闘力のある子供は、魔物狩りの練習と護衛のマネごとを、戦闘力の無い子供は畑の手伝いだった もちろん危険を考え、いつもより多い戦闘力の有る村人の護衛がついた。




 外に出た人数が多かったからなのだろうか、魔樹海から上位の魔物数匹が出た。


もちろん、護衛の村人もいるし、すぐ村から応援が出てきてくれたので戦闘はすぐに終わった。


被害も無く終わったはずだった、しかし 集まってみると数人の村人、子供達がいなくなっていた。


子供達は友達だった、その中には凄く懐いてくれてくれていた女の子もいた妹のような子だった。


その日、アスカ師匠と家に帰り


二人で泣いた


アスカ師匠は、自分の発案の畑で被害がでてしまった事に対して、俺は、妹のような子が、もう会えないと理解して。


 そして、悲しみが高まり 苦しくなり 異能を使った 妹のようなあの子に会いたくなって


    魔法陣は4重魔法陣を作り


あの子のような ゴーレムを作り出した


ただの石と土で出来た見た目も悪いゴーレム 大きさ高さだけは あの子と同じくらいの


それからは、3重魔法陣のゴーレム作成が出来るようになった4重魔法陣はそれ以後は、出来ていない。


3重魔法陣のゴーレムは教えると覚えてくれた、言葉もドンドン理解してくれるようになった、そして村で役に立つようになっていた。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る