1月6日 夏八木蒼の日記
死にかけた。
ホームで酔っぱらいが倒れて、あいつ、こっちの体を支えにしようとしやがった。
なんてやつだ。これだから酔っぱらいは嫌いなんだ。
なにが起きたかわからなかった。突然、背中を押されて、おいおいおいおいおいおいと思って後ろに体重をかけていたけど耐えきれなくなり、自分でホームからジャンプした。運悪く左足だけ線路を踏んでしまったせいでバランスが崩れ手をついた。てか超痛かった、左足首が。まだ痛い。右手も線路の石で切ったのかけっこうな切り傷ができている。シャワー浴びるまで気づかないって、よっぽどだ。どうりで服に血が付いているわけだよ。無意識に血をぬぐったのだろう。
やばいやばいやばい、とホームに近づき、ふちに手をかけ、ジャンプして勢いをつけ、はい上った。
怖いな、と思ったのは誰も非常用のボタンを押さなかったらしいことだ。まぁ誰かが押すだろうと思ったんだろうな。
まぁ、いい経験をした。
気持ちを落ち着けるため、シャワーを浴びてから執筆したけど、ろくに進まない。まぁ、許してくれ。
この貴重な経験はいつか原稿に生かさせてもらうことにしよう。そうじゃなきゃ、わりにあわない。
数えてないけど、今日は原稿よりも日記のほうが文字数多いんじゃないか。
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