1月6日 緑川春海の日記

 やはり私が助けなければならない。

 だから書こう。

 でも、なにから書こう。

 今日、あの人が死にかけるのを目撃した。

 ●●●●たまたま駅にいたら、あの人がいた。突然、あの人は線路に飛び降りた。 

 一瞬、ひどい想像が頭をよぎったことは告白しないといけないだろう。

 いつも正直ではいられないけれど、これくらいのことは白状して誠実でありたい。

 そうでないとあの人にふさわしくない。

 あの人を愛する資格はない。

 やばい、まだドキドキしている。

 落ち着こう。

 どうやら、酔っ払いが倒れて巻き添えになったあの人が線路に落ちたらしい。

 野次馬というか周りにいた人の話を総合するとそうなる。

 でも、信じない。

 これはあの人の命をねらう何者かの仕業だ。

 そうに決まっている。

 ホームにはかなり人がいた。

 混雑を利用して、酔っ払いごとあの人を突き落とそうとしたのだ。

 相手はかなり悪知恵の働く人間だ。

 注意しないと。

 でも、一つ、手がかりを得た。

 偶然、たまたま、運命のイタズラでその場にいあわせた。

 だから、事件が起きた時間はわかっている。

 誰だか知らないけど、そいつはその時間に駅にいた。

 これでずいぶん、絞られるはずだ。


 朝 トースト ゼリー

 昼 ご飯 焼きそば(昨日の野菜炒めの残りと合体)

 夜 焼き肉(気合い入れるため) ご飯


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