シリーズすべて読ませてもらっています。今回はユエと居候、そして一人の男にまつわるお話。大事なものを食べられたユエとリールーのつらい気持ちが、双方痛いほどにわかって、少しだけ苦しくなりました。でもそれを彼女の師がつけたユエ(月)が満ち欠けするという名前が優しく包み込みます。シリーズ前作を読んでいなくても十分に楽しめる、素敵な短編です。どうぞ、ご一読ください。