第16話 朧げな灯
その頃のハマり具合は今冷静に思い返すと少し異常なほどだと思う。
とにかく朝から晩まで歌いたいものでいっぱいいっぱい。
しかし、録れるタイミングが限られるのでわずかな時間が荒れば出勤前だろうとなんだろうととにかくうたった。
どんなにつぎはぎに合成してでも、自分が完璧だと思えない限りは出さない。
それでも、一日最低1つは投稿していたし、休日ともなれば余裕で数個投稿していたように思う。
今考えると、あの仕事のなかでよくそれだけ時間確保できたもんだと我ながら思うほど、とにかくとりまくっていた。
でもとにかく楽しかった。
歌っているだけで何時間でも熱中できるほどに大好きだった。
本当に大好き大好きで、楽しくて。
ある日ユーザーさんからコメントをもらった。
それは、私の投稿で元気をもらえるというとても嬉しいものだった。
好きで好きでやっていることが、誰かの役に立てていると知ってはじめて、「人を癒せる人になりたい」と感じた。
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