七月十二日

 他人が考えるほど私は気にしていないのだけれど、私が実感しているよりも「気にしている私」がいる。

 動けない夢のどこかで電子音が鳴る。自然に出てくる略称は、今使っているそれとは意味が違う。不思議に違和感はない。

 いつもの明け方。

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