第24話 二度目の迷宮主

久しぶりの大門。ギィッと音を立てて開ける。


「……あぁ、やっぱり似たような感じか。」


「………っ!」


現れたのは、またもやドラゴン。ただ、あの時より圧が弱い。多少こちらが成長した影響だろう。


「グルァアァァァアァァァァッ!!!」


「行くぞッ!!」


「うんっ!」


挨拶代わりに放たれたブレスをほぼ同じ威力の『火炎魔法』で打ち消しながら、身体能力の強化を行う。


「『岩石魔法』……ッ!」


ドラゴンの頭上に魔法陣が浮かび、大量の岩が降り注ぐ。魔力をかなり注いだだけあって、威力は悪くない。


生き埋めくらいしかイメージが湧かない魔法でイマイチ使いこなせていない気はするが、それは他で補うとしよう。


ただ岩で抑えるだけなら直ぐに出てしまうだろうが、そこはユイナさんがアシストで食い止める。


一緒に戦った経験は少ないが、いいコンビネーションだ。


そしてその隙に。


「……『火炎魔法』。」


圧倒的火力。熱の篭った岩石はやがて溶岩へと変わる。


「ガァァアァァァァアァァッッ!!」


「……効いてるな。」


てっきり効果は薄いと思っていたが、この溶岩も魔法の1種として数えられているのだろう。自然現象として発生したものじゃない、というのがポイントみたいだ。


「……畳み掛けるッ!!」


手元に現れるのは『魔剣』。スキルのレベルが上がってから禍々しさに磨きがかかっている。


「はぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁッ!!!」


強化された身体能力をフルに使った一撃。


ドラゴンの体に縦に線が入り、やがて2つに別れた。


《【ワールドアナウンス】人類の二名により、二大迷宮の片翼が攻略されました。》


《【ワールドアナウンス】人類のステータスに、新しく『称号』が追加されました。》


《人類初攻略者への特典として、『超越者』の称号が与えられます。》


《人類初攻略者への特典として、『超越化』が与えられます。》


《【ワールドアナウンス】規定に基づき、左翼迷宮からの魔物氾濫が停止します。》


「ふぅ……終わったか。」


前回より呆気ない。しかし、確かな充実感。これで俺は、大迷宮の両翼を攻略したことになる。


しかし。


「……何も起きないな。ユイナさん、一旦外に……ッ!?」


……ズシン



「オォ、オ前八……コンナ所で再会スルトハナ、人間。コレモ運命トイウ奴カ。」






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