第14話 種族変更

「……おはよう。」


 誰に告げるでもない独り言の後、ステータスを確認する。


 薄れゆく意識の中で、『種族』が追加されたと聞こえたからだ。


◆◆◆

ユウマ・オオガサキ

種族:『未設定』

職業:英雄(MAX)


筋力:202300

魔力:202300

体力:202300

耐久:202300


スキル SP:102980

『職業変更』『成長率超増加』

『格闘術Lv9』『身体能力超強化Lv10』

『隠密Lv7』『精神安定Lv9』

『気配察知Lv8』『欲求制御Lv7』

『自動回復Lv9』『睡眠質上昇Lv8』

『体内時計』『剣術Lv9』『幸運Lv6』

『投擲Lv7』『暗記Lv7』『消音Lv8』

『物理攻撃耐性Lv8』『魔法攻撃耐性Lv8』

『暴風魔法Lv8』『火炎魔法Lv8』

『暗黒魔法Lv6』『大地魔法Lv6』

『痛覚軽減Lv8』『害意感知Lv8』

『危機察知Lv6』『気配遮断Lv8』

『筋力超上昇Lv10』『魔力超上昇Lv10』

『体力超上昇Lv10』『耐久超上昇Lv10』

『大海魔法Lv7』『空間魔法Lv5』

『状態異常耐性Lv7』『創造』

『魔剣Lv2』『魔聖』『剣聖』『英雄』

『鑑定眼』

◆◆◆


 そう、種族。


 今までは何だったんだよ、と言いたくもなるが、ここは我慢だ。


 早速選択肢を見てみる。


◆◆◆

 人族(1/100) SP消費:0

レア度:★☆☆☆☆

人類が成る通常の種族。可もなく不可もなく、これといった特徴はない。

レベルアップによる全パラメータ̟+30。


 森人(1/100) SP消費:10

レア度:★★☆☆☆

人類が成る若干レアな種族。耳が長く、長寿なのが特徴。

レベルアップによる魔力と体力のパラメータ+50。筋力と耐久のパラメータ+20。


 小人(1/100) SP消費:10

レア度:★★☆☆☆

人類が成る若干レアな種族。小さく、手先が器用なのが特徴。

レベルアップによる筋力と耐久のパラメータ+50。魔力と体力のパラメータ+20.


 魔族(1/100) SP消費:30

レア度:★★★☆☆

人類が成る割とレアな種族。肌が浅黒く、悪意を持つ者が多いのが特徴。

レベルアップによる全パラメータ+50。


 鬼人(1/100) SP消費:50

レア度:★★★☆☆

人類が成る割とレアな種族。肌が褐色で、短気な者が多いのが特徴。

レベルアップによる全パラメータ+50。スキル『鬼化』獲得可能。


 天使族(1/100) SP消費:100

レア度:★★★★☆

人類が成るとてもレアな種族。純白の翼を持ち、心の清い者のみなることが可能。

レベルアップによる全パラメータ+80。スキル『心眼』獲得可能。


 超人(1/100) SP消費:1000

レア度:★★★★★

選ばれし者だけが成る、特別な種族。姿かたちは人族と変わりない。驚異的な力を持つのが特徴。

レベルアップによる全パラメータ+200。スキル『能力超化Lv1』獲得可能。


◆◆◆


 表示されたのは、以上の7つ。


……そしてこれはもう、実質一択だろう。SPは有り余っているし、ここで出し惜しみする理由もない。


『選択権』でSPを取られることに若干の不満を覚えるが、ここでゴネても仕方がない。


 『超人』を選択する。


《『種族』が『超人』に変更されました。》


「……何か変わったか?」


いまいち変化が感じられない。見た目に特徴のある他の種族なら、別の結果になったのかもしれないが。


どうやら『超人』に関しては、パラメータの数値変動。そして、1つのスキル取得のみらしい。


 さて、お次はレベルMAXになった職業だ。


 なんと今回も、『職業変更』が輝いているのだ。『英雄』で打ち止めだと思っていただけに、かなり嬉しい。


 欲望に従い、タップする。


 すると、そこに映し出されたのは……


◆◆◆

【変更可能職業】

『守護者(1/300)』

筋力:300↑魔力:300↑

体力:300↑耐久:300↑

スキル獲得:『守護者』

◆◆◆


『守護者』。


抽象的だな。俺の勝手なイメージだと、何かを守り続けている強力な戦士という感じだ。


レベル上限も300と高く、パラメータの数値も高水準で安定している。


「……荷が重そうだな。」


強者は必然、頼られる。他人のステータスを見たことが無い以上判断材料に欠けるが、散々『職業変更』をし『剣聖』や『英雄』なんて職に就いた俺が、弱いなんてことはないだろう。


『守護者』となる条件。全ては不明だが、「強者」であることが前提になるのは間違いない。


そして俺としても、地上が、家族がどうなっているか分からない以上、力は高まれば高まるほど良い。


『英雄』から『守護者』へと変更する。


「……やっぱり変わらないな。」


種族もあって合計500ものパラメータが上昇したのだが、元々が20万だと微々たる差なのだろう。


ギリギリの戦いとなれば重要になるかもしれないが、だらけ切っている今、それを実感できる筈もなかった。


「……戻るか、地上。」


ボスは倒した。『守護者』と『超人』のレベル上げはまだだが、もうほとんどここに残る理由はない。


未だ少し痛む身体を……特に腰辺りを擦りながら、俺は上層に進む階段へと向かうのだった。




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