第13話 迷宮の主②

宣言してすぐ、俺は『身体能力超強化』と『筋力超上昇』を含む4つのパラメータ上昇系スキルのレベルを全て10にし、同時に発動する。


 これで指輪の50%、『身体能力超強化Lv10』の100%、『超上昇系Lv10』の100%。合わせて250%分のパラメータが通常時の俺のパラメータに乗っかった。


 つまり、今の俺は全項目686000。


 最初からこれをやればよかったと言われるかもしれないが、普段の2倍以上の力を引き出せば、後々の激痛が凄まじいのだ。


俺はこれを、以前実験をした時に経験している。使わないで済むのなら、使いたくなかった。

 

 今は3.5倍なので……いや、考えるのは止そう。


「とにかくこれで、お前を倒せる…ッ!!」


「グルァアアアアアアアアアッ!!!」


「魔剣召喚ッ!!」


 俺が『生成』にて作った剣では、今の膂力に耐えきれない。


「スラッシュッ!!」


 渾身の一撃。ドラゴンの喉に吸い込まれるように放たれたソレは、最初に傷一つ付けられなかった攻撃とは思えない程の威力を持ち、スパンッ!と耳障りのよい音を立てて首を切断する。


 致命傷、というより即死だ。当然だが。


 膝をつき、横に倒れるドラゴンの死体を眺めながら、地面にしゃがみ込む。


「……痛ッ!」


 全身に、筋肉痛のような激痛が走った。


「……ちょっと寝よ。」

 

 満身創痍。『自動回復』は働いているのだが、スキルの反動による”痛み”はなかなか取れない。


 大の字の状態で身体の力を抜くと、改めて勝ったと実感出来る。


そんな安堵感の中で、俺はゆっくりと意識を手放した。









《【ワールドアナウンス】人類の一名により、二大迷宮の片翼が攻略されました。》


《【ワールドアナウンス】人類のステータスに、新しく『種族』が追加されました。》


《人類初攻略者への特典として、『種族』の選択権が与えられます。》


《人類初攻略者への特典として、『鑑定眼』が与えられます。》








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