第2話 初戦闘

探検を始めた俺は、早速チュートリアルに相応しい敵を見つけた。


ポヨンポヨンと跳ねる敵。スライムだ。


「こういうのは、真ん中にある核をどうにかするのが定番だよな。」


たまにラノベでは酸なんかを使う滅茶苦茶強いスライムもいるが、そんなことはなかった。思い切って手を中に突っ込み核を取り出すと、ドロリと溶ける。


「やっぱ弱いな。まぁ、俺の中のイメージが最弱だし、仕方ないか。」


《レベルが上がりました。》


「お、いいね。ステータスはどんな感じになったかな。」


◆◆◆

ユウマ・オオガサキ

職業:無職(2/30)


筋力:20

魔力:20

体力:20

耐久:20


スキル SP:20

『職業変更』

◆◆◆


「全ステータスバラつきなくプラス10か。まぁまだ無職だし、オールラウンダーというより器用貧乏な気はするけど。」


予想だが、『職業変更』というのがジョブチェンジできるスキルなのだろう。今タップしても無反応なので、職業の横のカッコ内……レベルがMAXになればいいのかな。


分かりやすいステータスだ。SPというのもスキルポイントの略だった。実際触ってみると、獲得可能なスキル欄が表示されたからだ。


「うーん、何取ろっかな。」


色々と眺め少し悩んだ後、凡庸性の高そうな『格闘術Lv1』と『気配察知Lv1』をそれぞれ10SPで獲得した。


「よし、進むか。」


いま目が覚めたら、悔し泣きしそうだ。


急がなきゃと足早に進みながら、『気配察知』で察知したスライムを倒し続けるのだった。







◇◇◇

体感でそれなりの時間が経過し、ステータスを見てみる。


◆◆◆

ユウマ・オオガサキ

職業:無職(23/30)


筋力:230

魔力:230

体力:230

耐久:230


スキル SP:210

『職業変更』『格闘術Lv1』

『気配察知Lv1』

◆◆◆


ここまで息をつく間もなくスライム狩りを行っていたからか、それとも初期職として元々レベルが上がりやすいのか。恐らく両方が理由だろうと思いながら、順調に上昇したステータスを眺めつつニヤける。


この調子なら、目が覚めるまでに1度くらいジョブチェンジできるかもな。


夢には終わりが来るものだ。


起きてから夢の情報を覚えているかは不明だが、現在進行形で夢の中にいる以上、楽しまなければ損だ。


そんなことを思う俺がこの”夢”に違和感を覚えるのは、もう少し後の話。








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